2007年10月29日

■かぷかぷかぷ・・

今日は読み聞かせ。読書集会だった。

昨年度は「雪渡り」
クリスタルな情景とともに
子ども達の心の中に一体何が育まれていたろう
微かに 心に共鳴する 鈴の音のように
しかも 雪国の重い積雪のような
 分厚い何かを伴って

私は・・
こんな職業に就けて本当に幸せだ と思える瞬間
子ども達と 純で粋な時の流れを共有できるから


■宮沢賢治
「やまなし」
かぷかぷかぷ・・・

 クラムボンは わらったよ・・・
 カワセミ やまなし かにの兄弟
 川底で きらきらきらきら 生き方が辿られていく

 メルヘンチックな幻影の中に 
 厳しさを滲ませながら 読み進められる
 表面的な かにの兄弟の会話の底流を流れる 生き様
  そして ぷかぷかと 漂うように やまなしは流れていく
   甘く香しく醸成されていく時の訪れもあるのか・・

■斎藤隆介
「花さき山」
心の花が咲く・・ じっと耐える 姉あや 
 きれいな花がさいた 
 足下に 真紅
 私にも見えるのだろうか 見る眼を失ってはいないだろうか
 こころは 曇ってしまっていないだろうか・・
 「三コ」「八郎」の山も 命と引き替えの山
 重いシリーズは ずしんと

「ベロだしチョンマ」
 「火垂るの墓」と一緒で 読むのが憚られる作品
 生き死にの あまりにも鋭角な痛みが
 心に突き刺さってしまうから
 我が子を この手にかき抱いてからは
  読めなくなってしまった作品だった
 「命の強さ」を訴える佳品にもかかわらず
  ・・母として そう母親として
 子ども達の 死の際の 清すぎる懸命さは痛すぎる
 子ども達に分からないように
 体育館の後ろに退いて 幾度も涙を拭った・・

朗読してくださるボランティアの方に向けられた
子ども達の真剣な面持ち
ゲームをやっているときも真剣だが
瞬時に機械的情報処理される顔とはちがう

秀逸な ひと言ひと言が こころに染みいっていく…
そんな 際どい穏やかさがあるから
posted by とし at 20:43| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

2007年08月27日

■徒然2

■八月マイブーム
しーするー(・・。)ん?もうすぐ葉月も終演を迎えるなぁ。ってことは,もうすぐ2学期ってことじゃないかぁ。
…「マイブームは?」と職場の広報誌の取材に応じて「お茶」と答えた。が,八月に限り「読書」。こんなシースルーバックに,目下読んでる新書や文庫を詰め込んで,いくつも積ん読になっていた。仕事の専門書以外,まとまって書に向かえる時間が持てるなんてそうはなかったが,エルダーの入院が良き時間となってくれた。
ぶっくまーく併せて書の友,お気に入りは,お茶犬のブックマークと,真珠のキュートでエレガントなブックマークである(えっへん田崎のだぞ)…その実,おまけと頂き物である(笑)

■杜の街空調事情
お盆の最中,エルダーが術後ちょっと憔悴していた。そんな此処猛暑に喘ぐ杜の都よりの過去レポートを。エルダーのアパートにはエアコントロール機能がついていないため,連日酷暑に耐えかね弱音を吐いている私だった。杜の街,酷暑の日々が続くのは珍しいとか。窓用クーラーを慌てて求めに行ったが,ソウルドアウト・売り切れていた。それだからなのよ,いくつか仕事を持ってきたにもかかわらず,未着手のものが多かったのは。非常事態だもの(…って言い訳(苦笑))

しかもだ。個人アパートの空調事情なんぞ,とるに足らぬ事実に過ぎない。この100万都市仙台の病院においても,なんと,エアコン無し病室というものが存在しているのである。シンジラレナーイ。エルダーは,既にこの猛暑に対する*免疫を身につけていたのである。

つんどくが,同じ県出身者の母の脳細胞は,既に原子いやクォークレベルまで寸断され崩壊しつくし,単なる浮遊電子が儚いクーロン力でつなぎ止められている程度となっているようだ。なので,エルダーの傍ら,ボーっと読書するしかない。・・簡単に読み進められるモノガタリ的なものとか限定でね。で,読書月間だったのである。単なる暇人?悠々自適?(笑)
(*注:だいたい彼の出身県立高校,近年「扇風機」というモダーンなものが入ったばかりなのである。参照:ヤンガーの元在籍していた私立校は芯まで冷えてしまうほどの冷房がかかっていたけど(笑))

■N0.220
おしごと書と,また横道に逸れちゃったな。漢和及第点・否・閑話休題。かねてより積ん読の一冊だった小川洋子氏の『博士の愛した数式』を,ぱらぁ〜と読み終えた。なぜ読んだかと言うと,主人公の「私」の誕生日が2月20日だったからだ。「私と同じ魚座じゃない!読もうっと」てな具合である。

しかも新潮文庫である。今,瀬名さんシリーズから始まって,新潮文庫マークが集まっているところである。ポイントをかなり獲得したところだ。だが昔のものにはついていない・・残念である…ってヾ(・・ )ォィォィいつもながらに動機が不純だな(笑)とかく私の読書動機って,他愛なさが始点である。ま,ご愛敬って事で。

実は「220」と言う数字,侮れないキーワードとなっていた。80分しか現在のキオクが持たない「博士」と,家政婦の「わたし」との心の交流。そこをつないでいたのは,「ルート」という「わたし」の息子と,「220」。数式の妙を裏技に,軽いタッチであっさり読めた。あんまり言及しちゃうと,ネタばれになっちゃうからここまでね。

■○○イズム
私は,小田イズムだし,瀬名イズムでもある…・・・という話ではない。世の中○○主義あるいは○○イズムの語彙が横行し,実は何イズム・何主義がどんな主張をしてるかなんて,深くは知らないのである(笑)なので,発作的に手にした新書の一冊。『世の中がわかる「○○主義」の基礎知識』吉岡友治,PHP新書。

私の読み筋は,音の嗜好と異なり,マイフェバリットの瀬名さん以外,限定された学者さんに傾倒していない。というより,ある先生や論を唱える方に偏ってしまうと,より広い幅を持てなくなってしまうからね。っていうことで,ちょっぴり「主義」や「イズム」の外観が掴めた。もっと幅広く知りたい。

■そのほか
せなさん新書の「ディスカヴァー携書」,「光文社新書」他薫氏のもの何冊か,あと,「瀬名さん関連書」の再読。など,結構いろんなものに親しめた。

■(*'-'*)エヘヘ
posted by とし at 17:07| Comment(2) | TrackBack(1) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

2006年11月01日

■ことば

◆読む・・
 昨日,校内読書週間の行事の一環として,九輪草の会の方達による全校集会・パネルシアターによる読み聞かせの会がもたれた。毎月1回朝の読書の時間に,各教室で数々の美しい日本語で綴られた,その年頃に応じたお話を選りすぐり朗読して下さる方達である。子供達のデジタル寄りに固まりそうな感性をゆったりほぐし耕し,読書の幅を広げて下さっている。

雪がすっかりこおって大理石よりもかたくなり,
空も冷たい滑らかな青い石の板でできているらしいのです。

お日様がまっ白にもえてゆりのにおいをまきちらし,
また雪をぎらぎら照らしました。
木なんかみんなザラメをかけたように,
しもでぴかぴかしています。
「色彩の音」がクリスタルに響き,百合の存在感ある香りが嗅覚に彩りを添える。そんな描写。宮沢賢治の「雪渡り」,独特なイーハトーヴの空気が薫る。

 ネットブックをはじめ,童話や寓話の類が頻繁に出回る昨今だが,こうした純文学の‘香り’や‘ひかり’を感じるものに出会うことは少ない。デジタルゲームに耽る子供達が好むフラッシュ的,ステージ的に場面の推移が単純で速度感のあるもの,メルヘンを薫らし深みが無いもの,先の読める訓戒的なもの・・。やはり,子供のものだから文学的にも希薄・・おかしな誤解や納得がどこかにあるかも知れない。一回読んでしまったら,二度三度とページを捲ろうとは思えない,心の動かない読み捨てできるストーリー。店頭でもネットでも,手元に置いておきたいと思える児童書に出会うことが少なくなったかもしれない。

 しっくりと心にひびき幾年も宝物のようにできる書は,筆者の作者魂やポリシーがずっしりと幾重にも有機的に層を成している。どんなに軽やかな語り口調であっても,構想のきめ細やかさとか日本語のもつ語彙の深い美しさの粋を極めている。そんな作品を読み終えた後は,あの無言のうなり「うーーむ…」である。感動の余韻・・・。いい授業に出会った時の感動とにてるかなぁ。

 私にとって,宮沢賢治は童話作家ではなく,どちらかというと詩人としての出会いの方がインパクトがあっただろうか。繊細な語彙感覚・・・。自己の童話集『注文の多い料理店』の自評で「この童話集の一列はじつに作者の心象スケッチの一部である。それは少年少女期の終わり頃からアドレッセンス中葉に対する一つの文学としての形式を取っている。」といっている。「序」の中の「あなた」の定義も行っている。賢治の言う「あなた」や「あなた方」・・人生の中の時系列のどの部分の「あなた」なのかという言及である。

「これは田園の新鮮な産物である。我等は田園の風と光の中からつややかな果実や青い蔬菜と一緒にこれらの心象スケッチを世間に提供するものである・・。」その提供されるのは「あなた」。・・そう,立場をかえた「わたし」。

◆呼称・・
あなた・あなた方・・思うこと綴ろうと思ったけど・・時間がなくなっちゃったのでまたね。(笑)
posted by とし at 06:19| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

2006年06月10日

■Perspective壱

昨日夜中二日間の出張から帰還。いろんな収穫があったかな。遠くの学校さんとも,交流の兆し。しっかりしろよ・・と背中を押され,やっとその状況をすんなり受けとめることができた。北海道の日本一綺麗な河川をもつ高校さんの発表や,同じ小学校だというのに,彩り鮮やかに素敵なアクティヴィティを展開される学校さんの実践とか。・・ウーン (Θ_Θ;)私は・・っていうと,地道に実践をバームクーヘンにしていくしかないかな。そう,そうだよね。。

電車の旅はいい。
車窓からの眺望も一際デフォルメされるから。ぼんやりと間延びした独りよがりの時間軸に比して,タタンタタン・・という線路の刻む単調なリズムと一緒に,近くの風景は余計なものを電車のスピードでフラッシュされるし,遠くの風景は夕暮れの月影みたいに暫くはノンビリ視界についてくるし。いくつかの速さのパノラマの軸は,我が儘な乗客の為すがままでいいし(笑)

ローカルエリアのBOX席は窓際族がいい。
暫くぶりに「積ん読の書」を紐解く絶好の機会だし,うたた寝の子守歌は線路のつなぎ目リズムに任せるし。早朝,人気の少ないプラットホームの,素っ気ない自動販売機で小さめのハーブボトルを求め,バックに放り込み,後はそのまんまふんぞり返ってればいいし。

都会の喧噪の中,地下鉄なんかに入っちゃうと,ささやかに小さくなってコタツの猫みたいに本に向かうか,そのまんま睡眠ing。そして座れなければ,カバンで何者かから何物かを防御するみたいにラッシュにもまれ,そうこうして,駅の電子チャイム音に迷っているうちに,いつの間にか到着している。ホウコウオンチもなかなか板に付いてきた(笑)

「積ん読の書」が多すぎると,荷物が増える。数冊に絞れない私の優柔不断さに因るのだが。レジュメやテキスト持参なんて研修だと,いつの間にか重量挙げ・お手上げ状態だ(笑)

今回,遼太郎氏の忍びものと,二つの顔をもつ薫氏の新書と,瀬名さんの影響で求めた破壊の書とを旅の友とした(笑)遼太郎氏の文庫は,1日目の10時台の行きの急行の中,あっさり読み通してしまい,久々に司馬遼太郎ワールド・・(ん十年ぶりか(笑))

薫氏(竹内サイド)の書は,これまた懐かしい「ロボトミー」等という話題も含め99.9%仮説に満ちた,「思いこみ」の固まりである私を軽やかに風刺してくれた書であったし(笑)

瀬名さんにインスパイアされ求めちゃった,「全能の神か破壊者か・・」のセンセーショナルな帯の新書については,うーーーーん,次回。本当はこっちが本題にしたかったんだけれど。

だって,主婦時間なんだもん(笑)

::やんちゃからの伝言::
posted by とし at 18:26| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

2006年05月14日

■TheDaVinciCode

davinci01.jpg以前のエントリで,少々取り上げた書が映画化され,今年5月20日全世界同時公開される。 

davinci02.jpgダンブラン作「ダ・ヴィンチ・コード」である。
映画化にあたって,教会側からの反対など,様々な反響を呼びながらも,ロン・ハワード監督,トム・ハンクス,オドレイ・トトゥ,イアン・マッケラン,アルフレッド・モリナ,ジャン・レノ他出演という,期待感十分のシネマだ。天才でいたずら好きのレオナルド・ダ・ヴィンチが残した作品に隠された「秘密のメッセージ」をキーワードに進んでいくストーリーは本当に魅力的であったしなー。
〈モナ・リザ〉〈最後の晩餐〉〈岩窟の聖母〉といった最も名高い作品にさえ驚くべき奇妙な点があり,それらは同じ謎めいたメッセージをささやいている。シオン修道会と呼ばれるヨーロッパの秘密結社が,1099年から守り抜いてきたとされる衝撃的な秘密をほのめかすメッセージを。1975年に、パリのフランス国立図書館が“秘密文書(ドシエ・スクレ)”として知られる史料を発見し,シオン修道会の会員多数の名が明らかになった。そのなかには,サー・アイザック・ニュートン,ヴィクトル・ユゴー,ボッティチェルリ,そしてレオナルド・ダ・ヴィンチらの名が含まれている。証拠はないものの,フランス前大統領のフランソワ・ミッテランも会員だったのではないかと噂されている。

それでなくても,パリのルーヴル美術館の撮影許可を得,そこで繰り広げられていくサスペンスのシネマ化。是非見て来ちゃおうと思っている。..っていっても時間がない。DVD化を待つかな・・でもスクリーンでみたいな。。
posted by とし at 12:27| ⛄| Comment(0) | TrackBack(0) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

2005年09月18日

■TRUTH

しばらくぶりにfusionをきいた。『T-square』
一頃,インストゥルメンタルポップスな彼らの音作り,軽快さに傾倒したことがある。『Casiopea』も同様,シンセ的なエレクトーンの機種が流行り,模擬音作りができるようになった頃必死になってコピーを弾いたこともある(笑)

T-square“SINGLE”COLLECTION
サクソフォニスト違いの「TRUTH」を二つ。好みとしてはデジタル音のサキソフォーンより,やわらかな前期の「TRUTH」の方が好感。当然のことながら,フロントマン(伊藤たけし→本田雅人)の変化って大きいと思った。…で,また伊藤さんがT-squareに帰ってきたと。しばらくこの路線の音を聴いていなかったので,全く知らなかった(笑)

いきなり,何でこんなエントリかというと,家族との会話の切っ掛け作りにと。運動会後の夕食準備の間隙を縫って,CD屋さんをうろついた。今風の音を探しに行って,懐かしさの音に被れて帰ってきたことになる(笑) が,この盤を我が子たちに聴かせ,反応を確かめようかと思ったので。(^^)
反応が楽しみである。・・一笑に付される可能性も大であるが。

話は前後するが,昨日は運動会だった。
紺碧の空にはためく万国旗。
文字通りの運動会日和だった。
強い太陽光にもかかわらず,湿度が下がり,
秋風然とした空気は爽快だった。
子どもたちの表現“『orangerange』アレンジものも,なかなかリボンの新体操が素敵に決まっていた。(担当者,自画自賛評)

記録係で,得点板の設置されてる二階教室までの階段の往復,かなり応えました(・・*)ゞ  ふーむ,その理由は問うまい(笑)
posted by とし at 01:09| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

2005年05月14日

■芥川れびゅー

akutaga.gif午前中,ヤンガーの高校の授業参観。エルダーの時にはなかった実況,生の授業を拝見。そこで現国の授業を参観させていただいた。教材は高校の教材のスタンダード,芥川氏の「羅生門」。

教材の分析もなるほど,主題に迫る下りにまでは行き着かなかったものの,主人公「下人」を巡り「羅生門」の時代背景と心理分析とが構成的に進む。…こうした展開が高校生らしいものなのだろうか。小学校の起承転結が明確な物語とは一風違う。「下人と老婆のやり取り」「饑死(うえじに)をするか盗人(ぬすびと)になるか,生き死にの倫理的究極の選択」に関わる主題を,如何に自分自身の読みにするか,に収束するのだろうか。面白そうな授業である。

私好みの,ちょっとクールで知的な風貌の芥川氏の文学に久々に触れ,新鮮な感じを親自身が持ってしまった。高校生当時ちゃんと授業を受けておけばよかった・・などと余裕に思った本日である。でも,申し訳ない,自分が学生の頃,現国の授業,こと純文学に関しては楽しいと感じたことはなかった。自分の好きなジャンルの本しか読みたくはなかったし。

我が女子高の頃の現国は,めちゃくちゃブラームス辺りのクラシックファンの女の先生が担当。ブラームスと憂鬱,ワーグナーの何たら・・など音楽哲学の世界を,しかも私見たっぷりに並べられた記憶しか残っていない。私も音楽に関しては少々黙っていられなくなって,いい加減な,これも私見たっぷりの質問を持ちかけたりして,いったい何の授業だったのか?今となっては定かではない…。全くしょうもない生徒であったに違いない。(笑)

さて,今日の授業であるが・・・ヤンガーを含め生徒たち「何のこっちゃ〜??」の回答で違った意味で教室が活気づいた。表面的な読解に大受けである。一体どうしたのであろう,今時の子たちの読みといったら…爆笑。

キリギリスを昆虫だと知らない子(古典でコオロギとキリギリスが入れ替わるっていう高度な段階の誤解ではない),「雨」から季節を雨期にしてしまう子,下人の年齢を「何となく35歳!」って答える子。…面皰(ニキビ)はやっぱ20代前半まででせう(笑)これが中学校から高校生になり立ての子どもたちのそれなりの実態なのだろうか。いやぁ,笑えるはずもない文脈のところで笑わせていただいた…。で,そのあと一様に「はぁぁぁ」とため息が保護者から漏れていたのであるが(笑)

akutadgaway2.jpg余談・・
やっぱり「芥川」ときたら,三男の也寸志氏を語らないわけにはいかないだろう。NHK大河ドラマの『赤穂浪士』のテーマを作曲し,ゴジラでおなじみ伊福部昭のお弟子さん。オーケストレーションはよく似ている気がする。お師匠の音楽が北海道の大地。芥川の作品は生粋の江戸っ子という雰囲気,そして都会的モダーン。人柄もにじみ出ているかな。

三男坊が先にきてしまったが,作家芥川龍之介の長男比呂志氏は,俳優・演出家で「劇団四季」の名付け親でもある。次弟多加志氏は第二次世界大戦で戦死,末弟也寸志氏は作曲家。の三兄弟である。アカデミックでアーティスティックな雰囲気に(はぁと)な+Lhacaである。(笑)

おっと本題である。
『いやぁ,純文学って本当にいいもんですね。。。』
posted by とし at 18:59| ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

2004年12月12日

■南十字星

仕事が忙しいといいながら,昨日は上京。再びお上りさんである。
そして,劇団四季によるミュージカルに興じてきた。
久しぶりにライブな作品に接して,ちょっと気力も充実。
ま,上京までのいきさつも,方向音痴の+Lhacaのこと,いろいろあったが,
都会に精通する同級生悪友のおかげで,なんなく滑り込むことができたので略(笑)

うまく,レビューできないので,
断片的に思いつきをぽつぽつ羅列。

「南十字星」
浅利慶太氏の企画・構成・演出による,「昭和三部作」の一つだ。

《歴史無知の嘆き》
背景となる太平洋戦争の中の日本アジア諸国。戦争に関するテーマは重い。
東アジア諸国,それぞれの国の切歯扼腕。
歴史に関する知識の薄弱な私はこのようなテーマに出会うたび
「ああ。もっと学んでおくべきだった・・」と思うのだ
多分に作品のバックボーンが読めず,その厚みや深みを激減させているだろう。
真価を問えずに,闇雲に通り過ぎるだけの作品になってしまう。
特選素材松阪牛を,旨味も知覚せず,鵜呑みにするごとくである(笑)

《対日感情・民族感情》
それぞれ登場人物,一人一人が担う台詞は,
当時,悪化の一途をたどる戦況下にある日本の立場を換言するようだ。
舞台は「リナ」の祖国インドネシアそして日本

オランダの植民地からインドネシアを解放し,穏和な軍政を布く日本軍
対インドネシアへの表面上の保護,・・・親日感情。
対オランダ人捕虜,逼迫する食糧事情や虐待,・・・反日感情。
ナガサキへの原爆投下・・日本人の反米感情。

そこには,民族間の深い亀裂と
「ムルデカ」等,民族独立運動への志気と
人としてのヒューマンな愛と
様々な重力を伴ったテーマが交錯し,密度の濃さに圧巻。
ほんの数時間のミュージカルで,どこまで言及できるのであろう。
私をはじめとするオーディエンスは,
その凝集されたテーマをどれ程受け止めきれるであろう。

主人公「保科」は,対インドネシア,対オランダ
両者平等,博愛の精神でのぞむ。
そこに幾ばくかのヒューマニズムを感じたが。
最期は東京裁判にて絞首刑を言い渡される。

《東京裁判》
「裁判は法で裁くのであって,感情で裁くのではない。」(パール)
とはいえ,理不尽な裁判の判決前に,
「無意味の意味」を示し,意義ある死へと自分の死を意義づけていった。
牢獄での,保科と島村中将の最期の語りは,人としての死というより
戦争の大儀の犠牲を命で証さねばならない軍人と
人として愛を語ろうとする人間の葛藤にも受け取れた。(私にはね)

《鎮魂》
無辜の市民に課した犠牲
生命と財産は奪われ,世代そのものを喪失することにもなる
・・・「戦争に大儀はない」勝てば・・であるもの。

私は戦争を体験した世代ではない。
劇場がどどーんと地響き。音響と舞台セットで臨場感。
多分にB29の爆撃の場面だろうか。。。
燃えさかる炎,逃げまどう民衆。
この場面を,体験した世代の方々は,どう受け止めるだろう。
捕虜となった方たちは,どうその場面を感受されるだろう。
予想も及ばない。その心境を語る資格もない。
それは,私が未だ視界に入れたこともない,
南半球にある南十字星の空想美を語るのと似ているかもしれない。

《あーと》
何年ぶりのミュージカルであろう。
舞台芸術に関しても詳しくはないが,総合芸術として圧巻。
照明,音楽,背景,久しぶりだったため,余計に感受できたのかもしれない。
背景をどう舞台にリアルに反映させるか,いや現実以上に演出し効果を図るか。
無言のパントマイムのように,息を詰めての幕開け。
インドネシアの農村の風景,オランダ軍の侵略の断片フラッシュ
効果的につかわれる,インドネシアの民族音楽・民族舞踊
ムルデカを支える「インドネシア・ラヤ」
保科とリナをつなぐ「ブンガワン・ソロ」
叙情と,そして叙事Episches Theaterを支えている演出の数々。

南半球のインドネシアで,南十字星を掲げる天空を見てみたいな。
そう漠然と思った。

あんなこと そんなこと
かしましく世間話に沸く悪友たちの会話に素っ気なく頷きながら,
帰りの電車の中でぼーっと考えていた私だった。
posted by とし at 12:42| ウィーン 🌁| Comment(14) | TrackBack(0) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

2004年10月24日

■学問はおもしろい!

「わかる!学問 理科系の最先端」河合塾編著

■(・・。)ん?なんなんだ?急に進学系ぶろぐになっちゃったかって?(笑)
実は,もとをただせばこの書はエルダーのために購入した書である。
それも,ず〜っと以前。なのに,読んだ形跡は愚か,開いた痕跡すらない。
まさに,とほほほ…である。母の愛は海よりも深いというのに

なので,仕方なく母が読み始めたのであるが,なんと+Lhaca自身がおもしろがってしまい「理系研究分野ナビ」の如くココにあるのである。
『ふ−む どうせ大学のランキングに 終始するのであろう』
と高を括っていたのだが,難易度ランキング,偏差値的な表に終始しているわけではない。当初,エルダーの微々たる実力にそぐう,学校探しが目的で購入したのであるが,表面的な数字や記号が並んだ書ではなかった。

Prologue
「大学は『出会いの舞台』だ」
「学問研究に於いて活動的な大学は,偏差値やブランドイメージでは語れない」
「理科系学問では研究室制度による教育指導が欠かせない。研究室を中心に評価する」
「研究室の知的資源が実際に産業界で役立つ可能性が高い」
…とこんな現実から
「宇宙の成り立ちの原理にも通じる普遍性をもち,非常に本質的な社会や人間への洞察力を得ることができる」「300万種ともいわれる生物の生存戦略を知ることは人間の生きる意味を考えさせてくれる」「少しずつ酸素を増やし二酸化炭素を固定し,温度を安定させ手生命を育んできた地球の歴史 その「偶然」の歴史を経て現実の地球があり,今私たちが生きているという「必然」があることを知ること」等を挙げ
「当然のことながら,すすみゆく環境問題,食糧問題,エネルギー問題を克服する知恵も理系学問のブレークスルーに期待されている」と結ぶ。
…なんてとてもロマンチック
…そしてそのごくごく出発点を担ってるのが+Lhacaの職場でもあるし・・

partは8つに分かれている。
part1「星の瞬く宇宙」の彼方を探り,巨大なエネルギーを取り出す
part2「地球の地表面」のドラマと人間の利用
part3「自然界の原理」は数学と共に出現
part4 数学とICの結合で「IT帝国の実現」を目論む
part5 脳と知性を解明し,命の産業も企てる「遺伝子からの生命科学」
part6 人間=化学反応体を補正する「医薬品と食品」に始まる新医療
part7「もの作り」は,人と環境への優しさを追求する
part8 共同体を生み出す「建物や都市の空間」創造学
…と,ちょっとどれにも惹かれてしまいそうな見出しである。
特にpart8については,小田氏の大学院での研究部門で(はぁと)である(笑)
…う〜む,ま,しかしここはそれ,GUIいうblog名からもpart4の数学とICの結合で「IT帝国の実現」を目論む・・をご紹介であろうなぁ・・
副題は「コンピュータは社会システムから人間の感情まで『情報』に変える」
・オペレーションリサーチ/数理情報 ・経営情報システム ・ソフトウエア
・人工知能とパターン処理 ・知能機会学 ・感性情報処理 ・視覚情報デザイン
・デザイン学 ・ハードウエア 計算に関する基礎理論 ・組み合わせ論,離散数学
…と,ここにはこれだけの分野名・学問名が名を連ねる。

ここで,私があれれと思ったのが「感性情報処理」と言う分野である
>人工知能による知能観「物事を認識し,判断し,行動に移す」ではある程度流れがある。
>しかし,実際の人間の認識や判断,行動を見ていると,そうも単純ではない・・
なるほど,そのとおり。
>最近の認知科学は,知識はかなり主観的で状況依存的な人間の感(受)性を理解し,よ>り高い能力を発揮するプログラムを開発しようとしている。

美しいもの,悲しいこと,優しい気持ち,使いやすいものなど,渾然一体としてしか表現できない感覚は,認識の対象や自分の置かれる状況から切り離すことはできない。これらを,コンピュータで解析できるようにするのがこの分野
・・・その結果,気分を伝えると,欲しい食べ物や見たいテレビ,聴きたい音楽を提供,作成するコンピュータ,話す祭の「躊躇」も理解し伝えてくれるマシーンが出現するかも知れない・・・

…無言・・・(--)(--)(--) シーーーン
こうして,ずっと同じ家族として生きてきた夫婦でさえ,
自分の腹を痛めて産んだ子供でさえ,
理解できないことだってあるのに。
そんなemotion・・情動がキカイに理解できる日が来るのだろうか・・
いや,研究分野に明示されているのである。来るかも知れない。
同居人よりも,感情の摩擦なく同居し,+Lhacaを安らぎの感情に誘ってくれる・・
そんなキカイがいつも傍にいる・・・って・・・( ̄  ̄;) うーん

まいずれにしても,高尚な学問である。
その感性情報処理をリードする大学として「東京大学」「大阪大学」はもとより「ATR」「コンピュータサイエンス研究所」「北陸先端科学技術大学院」「筑波大学」
それらを取り扱う学部は大学によって様々である。「人間情報科学」であったり「知識科学研究」であったり「基礎工学」の中の「システム科学科」であったり・・・

人の感情って,一体どこに存在するのだろう。。。

□■追記□■
各分野のラストには,こんなコラムがある。
++森羅万象に挑む++この分野をリードする科学者達のコラム
残念ながら感性情報処理に関わる科学者先生のお名前はなかったが
■オペレーションリサーチ:茨城俊秀先生(京都大学 工学部情報学科)
 □爆発する,生産量を決めるための計算時間を,
  近似解でよしとして短縮化させる卓越した方法を企業に提供
■ハードウエァ:安浦寛人先生(九州大学工学部電気情報工学科)
 □携帯電話に入れるVLSIを使い手が自由に作りかえられるそんな時代も来る!
■人工知能とパターン処理:浅田 稔先生(大阪大学 工学部応用理工学科)
 □現在のロボットブームの礎を築いたのは「トラのマークのミノルパソコン」
■デザイン学:須永剛司先生(多摩美術大学 美術学部情報デザイン学科)
 □デザインは「情報」だとするデザイン論は美術系学問の組み替えをも促す
各分野の科学者達,とっても魅力的な方ばかりである。
ご紹介の序盤戦としてこんな処かな。
リクエストの学部があれば,ご紹介致しましょう・・あ,受け売りになっちゃう。
お気に召したら,本屋さんでご一読あれ。m(_ _"m)ペコリ
posted by とし at 18:08| ウィーン 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

2004年09月26日

■新撰組

お早うございます。
ちゃんと「+Lhaca」としてバージョンアップしました。
ブログ名にも「■」をプラスしてすこーしだけ,心機一転。
自己内革命的動向である(笑)

さて,歴史には疎い+Lhacaである。
しかし,避けられぬ時代の潮流の中,
歴史的動向の行き着く先の目的に向かい,
志気を奮い立たせ闘い抜く闘士達,
そんな浪士や志士の活躍に共感してしまうのは,
果たして・・「日本人」だからなのだろうか?
「赤穂浪士」しかり,刃傷松の廊下から始まる
主君に使える浪士達のご恩と奉公的忠誠心。

時代を隔して,初々しい「白虎隊」にしても,
特攻隊「ゼロ戦」にしても・・
国柄を隔して,フランス革命におけるオスカルの率いた「衛兵隊」は,民衆のために寝返り,
バスティーユ牢獄を攻撃し「シトワイヤン!のために」・・
「アンドレーッ!!」「オスカル!」・・?あ,ちょっと史実からそれましたか?ども(〃∇〃)

さて
「新撰組」こちら某公共放送の大河ドラマであるが,
今日は同居人の書籍棚より拝借した名著より
レビューである。

+Lhacaの同居人たるや,流石歴史専攻,しかも日本史にぞっこんな人物だけに,その蔵書たるや目を見張るものがある。見せて差し上げたいくらいだ。さしあたり,蔵書名を少しだけご披露しよう。・あしたのジョー・ハリスの風・おれは鉄平・のたり松太郎=ちばてつや//ちかいの魔球・チャンプ=ちばあきお//・プレイボール・大甲子園・野球狂の歌・どかべん=水島新司//巨人の☆・プロレス列伝=梶原一騎//・・マラソンマン・がんばれ元気・はじめの一歩・・真面目なところで「すすめ!!パイレーツ」(笑)
・・その他怪しい書もまだまだ出てくる。
ん????あ,まちがっちゃいました。
実は同居人,「スポーツ暢気党」に属しているもので,
専攻は「羽球学」水鳥シャトル飛び方研究でした・・
・・同居人の名誉のためひとこと,一応専門書のスペースもあるのよ・・……(-。-) ボソ

と,その蔵書の中で一番多くのエリアを占めているのが
手塚治虫氏の書架である。初期作品から,火の鳥はもちろん,ビッグX・アポロの歌・シュマリ・アラバスター・どついたれ・日だまりの樹・bitに告ぐ…アドルフに告ぐ云々etc.etc...。。。しかも,初版本だけではなく,ハードカバーが出ればそれをも求めてくる始末である。
同じストーリーの書が化粧直しして並んでいる姿は,
もう呆れると言うしかない・・(笑)
で,その中にあったのが「新撰組」である。

ちょっと前ふれが長かったな(笑)
どうも,本題まで引っ張りすぎである・・


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posted by とし at 10:31| ウィーン ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

2004年09月10日

■ダ・ヴィンチ・コード

さて,本題である。
この物語はルーヴル美術館館長「ソニエール」の死から始まる。

フィボナッチ数列
ダ・ヴィンチの素描「ウィトルウィウス的人体図」
「神の御業」・・オプス・デイそしてODAN

その他「モナ・リザ」「岩窟の聖母」…数々のダ・ヴィンチ絵画の謎が,
ダイイングメッセージを解読していく鍵である。

壮大な歴史的美術史的背景にそっての,
知的な知恵の輪解きは,とても快感である。
まだ,〔上巻〕さて,またこうご期待。

私のレビューなどより,角川の正式サイト
◆こちら◆をどうぞヽ(*^^*)
とってもおすすめな一冊(あ,上下二巻ですが(笑))です。
posted by とし at 07:43| Comment(0) | TrackBack(1) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

■RFID=ICタグ=バーコード

さて,ユビキタスコンピューティングの時代である。その社会を牽引すべき形で動き始めているのがこのICタグである。なんてね。

どうも,「ぱそ事情」などとしてしまったもので,
こじつけのタイトルである。コードに関する言及で・・
って違うのよ。コードはコードなのだが,ブックレビューである。しかもサスペンスもの。
■□ [THE DA VINCI CODE] DAN BROWN
・・ダ・ヴィンチ・コード
である。
lahaca05
仕事もおわらないのに何やってるのだか。
と関係諸機関よりおしかりを受けそうである。reiから受け継いだコンテンツなもので必死なのよ…と,責任転嫁をしておこう。(謝罪(o_ _)o))対関係者様)
まさに,こんなことしている暇など無いはずだが,
私の所有する脳が劣悪な処理能力に陥り,どれもこれも手につかず,一瞬にしてフリーズし,全てを放り出し初期化。
俗に言うぷっつん状態である。そんなとき,私は書店を放浪する。

新らしい雑誌や,ハードカバーの目玉本や,書物のあの,何とも言えぬインクや接着剤や,装丁したばかりのいろんな匂いが混じり合った,そんな書店特有の空気が嗅覚を刺激する。
薬物乱用めいた,ちょっとした逃避行動である。くらっときちゃう・・な〜んて,まさかね,別にきませんけど(笑)

そのあと,CDコーナーでぶらり「暮らし着く」・・
そう,クラシックコーナーでのマイブームは「Christian Arming」。小澤に師事した,33歳の若いビジュアル系指揮者である(笑)ビジュアル系が好きなLhaca・・マーラーを振って,新日フィルの音色を小気味よく欧風にしたという。今探してる音源である。あらら,脱線してしまった。
ま,そんな時間を小一時間。メディアコーナーで潰すのである。紙メディアと音メディアの空間浮遊である(笑)

そこで思わず真っ先に目についたのが,本書である。
なにより,モナリザの渋い表紙と,ダビンチの謎に少なからずも傾倒していた私としては,ツボにはまってしまった一冊である。フリーメイスンとモーツアルト・・秘密結社的な関連同様ね。

なにやら,「パブリッシャーズ・ウイークリー誌等のハードカバー部門でも軒並み1位を独占」とか,「ハリーポッター以来のセンセーション」とか帯に書いてある。騒がれない良書を見つけるのことが好きで,ベストセラーズを読むのは,私のプライドに反するのであるが(笑)
今回はどうして,ハードカバーのものを購入。ハリーポッター的なら,ちょっとご遠慮と思っていたのであるが,なかなかである。一気に読み始めている。。
posted by とし at 03:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

■りありずむ


オハツキイチョウについて,過日の最終講義の時生物研究室の大好きだった先生からうかがった。
しかし,その前から名前は知っていた。
森村誠一の推理小説からである。
母が入院してからというもの,ちょっといろんなジャンルの書を手にした。
育児書・教育書・理科教育全般・・・仕事柄仕方なく(笑)
雑誌類・・・ふらっと寄った病院の売店で
推理小説・SF・・・診察待合室,各階病室のコーナー
生き方・宗教・エッセイ・・・同上

推理小説は,横溝正史氏と森村氏くらいだっただろうか。
多分森村氏の小説の中に犯人の手掛かりのひとつに
このオハツキイチョウが出てきた。。
ん〜ちょっと定かではないけど,多分ね。
日本での生息地が限定されることが,
犯人を暴いていくためのポイントになっていた。

「・・へぇ,作家の取材ってまんざらでもないのね〜」
その時(最終講義)思ったものである。
設定のリアルさである。
虚構のはずなのにまさにリアルそのもの時空の流れがある。
それは,左京氏にも感じたこと。
左京氏や瀬名さんや誠一氏のストーリーの中の
各描写には生々しいものが多い。
こんなことを言ってはなんだが,
死の場面・性の営みについても然りである。
本当は,そんな筋の話なんて病院では読みたくないのでは・・
そう感じていた。(あ,瀬名さんだけさん付けだぁ(笑))
多分に生死に向き合っていた人達の手にした本である。
…だって「寄贈」なのである。

ドウシテダロウ

もっと「菜穂子・楡の家」「幼年時代・晩夏」の様に
(・・あ,堀辰雄だぁ・・ちょっと青春時代電車の中で被れて読んでいました(笑))
風景画でいえば淡い色彩を思い浮かべるようなものを
手にされるのでは・・と思っていた。

虚構の中に存在するリアルさ=生きること
・・もしかすると,イコールで結ばれているのかもしれない。。。

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posted by とし at 02:44| Comment(2) | TrackBack(0) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする

■from rei/生きる…生物物理の最前線

■□reiのblogより移行

哀しい事件の頻発するこのごろ,
インターネットへの批判あり
家庭・学校・社会教育への批判あり
波紋は勝手に拡がるものである。

「ヒト」
Homo sapiens
動物界 脊椎動物門 ホ乳綱 サル目(霊長目)真猿亜目 ヒト科 ホモ属 サピエンス

そもそも,生き物の分類の一つに過ぎない「人間」なのだから,
「生きている」ことや「生きる」ことを今更豪語することもあるまい。

科学的に生命の仕組み解明にアプローチする新書。読まれるとよい・・
こんなに,世界を知的に牛耳るがごとく,生き物の真ん中にいるような気になっている和名「ヒト」…
自分の生命についていったいどれだけのことが解明できているというのだろう。

筋収縮 磁気共振
染色体の縞模様も
タンパク質の構造ユニットも
パラサイト:ミトコンドリアが核以外で唯一自分だけのDNAをもつ不思議も
(瀬名さんのパラサイト・イヴの基本論文に通じる)

子どもが,子どもの生命を絶ってしまった事実。
まだ「生きること」の本質を自覚しようともしないうちに。
「子ども」にのみ言及できるものでもないが・・
いつ,生きることを「ヒト」は意識していくものか。
いつ,「ヒト」は精神や心を生命と共生させていくものか。
いや,脳と神経の関係を説けばその解明に繋がっていくものなのだろうか・・
(これも瀬名さんの論に繋がって行くのである)


夏月涼風
冬天淵風
一種之氣
嗔喜不同
(空海)
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posted by とし at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする
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