2006年01月12日

■おめでとう

暫くぶりでした。
また少しずつ気張らずに進みます(*^^*)

■■
巷ではこんなニュースも騒がれていましたが,ノーベル賞他,「国」の様々な肩書きのプレッシャーというもの,下界の人間にはとんと理解し難い,計り知れぬスケールです。お気の毒・・とも思えましたが。
◇ES細胞関連
只今,我がオフィスサイエンスルームでも,理科研究のまとめとプレゼンのデータ処理が,クライエント等により進められています。。。「うーん,このグラフのカーブもう1ポイント傾斜をどうにかしたら,信憑性がもてるのに・・」と思うことも屡々です。ちらっと,データ改竄の誘惑(笑)・・でもね,子どもたちのデータ処理,いえ,実験自体,器具の誤差範囲等考えたら,ま,こんなものだろう・・と捏造をすっぱり切りすてました。当然ですが。デジタル画像での立証となれば,捏造なんて更にバラエティーに富むはずです(笑)

■■
あ,そうでした。先端技術の捏造を言いたかったのではありません。
「おめでとう」の話題です。
瀬名さん,おめでとう・・とってもうれしいです。
ある意味,SFのジャンルから「反」を抱かれていた方でした。出版社の方との摩擦もおありだったり・・でも,そんなひとりぼっち的なところが,実は大好きな理由です。孤高。(失礼ないい方ですみません)ご自分の筋をきちんと通される。・・あまりに学術論文に近い瀬名さんの作品。難解な理論をバックにして,お洒落で粋な作家さんの気骨に心惹かれているので。いつも思う,気骨・気概と言った,ある種不器用さ。
「SF」と「ロボット工学」「人間工学」「脳の科学」など,過去,密接なように見えてその具体的処方がなされなかった双方のジャンル。「夢」と金属的デジタル的「学術分野」のクロスオーバー。いつの間にか,SFに掲載されてたことが,現実として手の中にある…といった,「いつのまにか」の偶然性が,具体的プロジェクトとして希求されていく。最先端技術の夢を,着実に開拓しようとするフロンティアな若者が排出される分野・・。瀬名さんは,そのキーパーソン,架け橋たり得る存在と自己解釈しています。うれしい。瀬名さんよかった・・。
◇参照1
◇参照2・・こっちの瀬名さんが好き(*^^*)・・空を舞う鯨の夢・・

■■
「だいち」
はるか天空を目指す一塊の名は・・「だいち」
宇宙空間よりながむる,地球の大地。地球観測衛星は,母なる大地の命名をされたんですね。すてきです。




posted by とし at 23:49| ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2006年01月02日

■初。そめる

今日,長男は冬期講習。次男はローカル線の一つ隣駅の友だちのところへ。子どもたちのいない正月。そんな二日目の元日だったが,思い掛けずお年玉をもらった。

hatumoude02.jpg主人の両親からお年玉「たまには二人で出かけてきたら?自分の時間をもったら?」って(笑)
両親とともに,遅めの朝食をとった後,1日経ってしまった初詣に行って来た。主人とふたりで出かけるなんて,ここのところなかった…新鮮な感じ。同居人から「かーさん,いつまで経ってもかわらない,なぁんてな。」心にもないお世辞も飛び出すし。

P1000153.JPGなんか,妙に緊張してしまった,ぎこちなくて(笑)神社の境内の苔生した空気は,何年経っても同じ。な〜んだ,暗に私もそろそろ苔生すってこと言ってたのね(笑)
  …私的な理由で,飲み会など仲間との付き合いも,外出も,楽しみな趣味も,ほとんどできなかった。遅くまで職務ばかり。後は家事。正直,私らしくなく塞ぎ込むこともあった。「私には,何もない・・・」な〜んてね。子どもや家族のため,当前のこと。二つともうまくいっているときは,それだけで充実し余計な事も考えないで進める。趣味なんて贅沢だし望みもしなかった。「教育活動」や「子育て」自体楽しんでできていたから。しかし,一端うまく循環しなくなると,自ら下降線のベクトルをもった軌跡を描いてしまう。左右の水平方向の向きではない。斜めでもない。ただひたすらY座標一直線に負の方向に直滑降,ただ落下していくだけ,そんな感じ。きゅうきゅうとし,心の余裕がなかったから(笑)その中で一つだけでも好転すると,するっと自分の心が解放はじめる。合わせてお年玉もらったでしょう。なんかね,今日はその負の電荷(なんておかしないい方だが)を放電できた感じ。良い方向に向く…そう信じようって。

P1000171.JPG「初」
今年はじめて神社に詣でた。そして,書き初めではなく,弾き初め・吹き初めをした。誰もいない,学校の音楽室でピアノを弾いて笛を吹いた。どうしても,教えるための音じゃなくて,自分の時間をもちたかったから。一人の時間もほしくて(笑)
今年も,前向きに行きます。

by管理人
posted by とし at 19:23| ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年12月31日

■風は流れ

-------- 風は流れ ---------

Lyrics by Peco Music&MIDI by Py

風は流れる 時をこえて
昨日 こぼした涙を やさしく すいとって

風よ きっと この僕も 空の果てまで 流しておくれ
時をこえて 季節をこえて いつまでも どこまでも

ひとすじの愛が 見つかるまで

風は流れる どこまでも
遥か遠くのあの人の 心もいつか なごむまで

風よ きっと この僕も 空の果てまで 流しておくれ
時をこえて 季節をこえて いつまでも どこまでも

ひとすじの愛が 見つかるまで
-----------------------------

ぴぃさんオリジナルの,素敵な曲です。

こちらから聴いて下さい。
・・・


ぴぃさんのBlog風の街
posted by とし at 09:19| ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年12月29日

■GLAND LOVE

Kohji Tamaki..

願い
すみれの花 野の小道 並んで咲いてた
そんなふうに そっとふたりで 暮らしてゆこうか
つぐみの声 森の中 遠くこだました
そんなふうに そっとふたりで 生きてゆこうか
いつまでも 一緒に いられるといいよね
雪割草 ふるさとに 春を呼んでた
そんなふうに そっとふたりで 歩いてゆこうか
願いがひとつ叶うなら 緑のほしに 
そんな優しい 愛があふれるように

信じて

ワルツ
一緒になって よかったと いつも思うけど
眠るとき 教えてね 一番そばにいるから

三十年ぐらい前 知りあっていたら
どこでそうなったろ
しあわせ みつけようと
ふたりで 一生懸命になって
生きてたろうか

雨上がり 水たまり 虹を渡って
今より少しづつ あたたかな そよ風になってみよう
やわらかな陽差し 浴びながら・・・・

フォトグラフ
ふいにラベンダーの 香りがした ホームで
夕暮れ色に 染まるまちを 見ていた

まくら木の隙間から 芽を出したれんげ草
「忘れないでいよう」って ずーっと想ってたのに
夏の日の思い出は まぶしくて 切なくて
いつの間にか
赤茶けた フォトグラフに 涙がでた

「不思議な人ね」笑いながらそう言うと
振り返らないで 歩いていったね
ひとりで

坂道を越えるまで
手を振っていたんだよ

「かわらないでいよう」って ずーっと想ってたのに
あの風のささやきは 淋しくて 切なくて
いつまでも
青空の フォトグラフに 涙がでた


posted by とし at 01:19| ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年12月28日

■LOVE SONG BLUE

なつかしい声の 音源を聴いている
大好きだ・・・この色の声(笑)
小田さんとは正反対に感じる声なのに
大好き

小田さんと同じ星座だからなのか(笑)
今まで忘れていたけど
好きだったんだ・・

     ・・・・

「だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた
 ちいさいあき ちいさいあき ちいさいあき みつけた」
中田喜直の一節を そっとライヴに口ずさみ
中田氏のメロディーを絶賛していた・・

ちょうどわたしも,中田氏の歌曲の伴奏をさらっているときで
・のメロディーラインのウエットさに共感した

ワインレッドの心 エレクトーンで 
 めいっぱい 切ない音色にして弾いたっけ(笑)

星になりたい
約束だったよね いっしょにいるって
君のこと いつまでも 守るって

約束してたよね 離れていたって
僕のこと どこまでも 信じてるって

何ひとつ変わらない 僕だったけど
何もかも 何もかも 変わっていく

約束したこと おぼえているかい
君だけの 君だけの 星になるって
いつの日も 変わらない 君だけの星に
posted by とし at 11:32| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年12月11日

■意外性

 「意外」なことって,結構身の周りにあふれてるものなのかも知れない。思いも因らない発見。「意外性」に出会うのは偶然の好機であることが多い。その機会を見逃さない努力も必要だろうが,私の場合はいつも偶然に出会う。だから「意外」なのかも知れないけれど(笑)
  別に,自然事象の中での科学的大発見・・・なんて事じゃなくたっていい。堅物のように今まで「こうだ」と信じていたものが,予想に反して覆ったときには,結構狼狽えてしまうものだし,因習などからの思いこみや,適当な誤解が,正当な路線に辿り着き,自分の腑に落ちたときなどは快感になる。
  それほど大げさに述べるまでもなく(笑),「なんだ,この人ってこんな人だったの〜」と今までの自分の中の位置づけや関連づけがずれたり,違った関連の糸が引っ張られると,「まぁ意外だわ」となる。新たなその人と自分の位置関係や距離感やシンパシーなどが築かれるように思う。

・・・って,また引っ張っちゃいましたね(笑)何が言いたいかっていうと・・・・
先日,本校が当番になっている教育会の会報誌に思わず目を通した時のこと。地域の教員仲間の投稿を主に編集してあるので,知り合いの筆者探しが主である。「どれどれ,知ってる人っていないかな〜」位の軽い気持ちだった。
  ぱらっと表紙をめくり特集『大志に生きる』が目にとまった。すると,なんと倉本裕基氏の寄稿「私とピアノ-音楽を楽しんだ学生時代-」があるではないか!そこで「え?」っと意外性に邂逅したのである・・あ,なんてことない,ちょっと驚いただけだけどね(笑)
  同じコラムに寄稿されたマラソンランナーの渋井陽子氏は,以前より栃木県のランナーと周知していた。けれど,倉本氏が栃木県縁のピアニストだなんて,今までぜーんぜん知らなかった。何かと耳にすることの多くなった氏のピアノである。その音色に「トチギ」の風土色,土臭さや空気の濃度,ウエットさなどを油彩のように重ね,空気の振動を素肌によせて感じ,心象に深みを増していくこと必定。しかも,生まれは他県。家の事情で移住し,多感な青春期(中学〜高校)をこのトチギという風土で過ごしたという。・・基点の色合いに混色していく色のゲージは更に微妙さを増すのだろう。
  学業はトップクラス。えら〜い大学の理学部,数学が逸して秀でているらしいくだりに,また沸々と羨望。私は理科も中途,音楽も中途。その両方のセンスを与えられた氏に,尊敬とか憧れもあるが,うらやましい〜の一言に尽きてしまうのだ。小田さんもある意味同じだが,小田さんはもう崇拝の域であるため言及するまでもない(笑)
  また,その当時のオーケストラ部の活動,日々の描写には,もう共感しまくるのみである。愚妹の住む街の男子高。当時の楽器編成やピアノ事情などヒシヒシと伝わってくる。文化祭でベートーヴェンのエンペラーコンチェルトをソロ演奏したり,仲間のプロコフィエフのフルートソナタ伴奏をしたり,なかなかのレヴェルである。ってプロになるような人材である。当然よね。その後の大学での音楽活動は,他のblogでくどくど語るとして(笑),とりあえず,「倉本裕基」と言う音楽家との接点が一つ開拓され,またピアノの盤を探し歩く理由ができたというものだ。。。(*'ー'*)♪何の目的もなく,意外性を求めてフロアを彷徨うのも好きだが,やっぱりちょっとは明確なターゲットがあると,彷徨う軌跡もはっきりしてくるものであろうしね。(笑)
ってことで,他の意外性,PC関係についても語ろうと思ったけど,今日はこの辺で・・

 あでゅ〜Bye ((ヾ( ^-^)ゞ Byeー♪
posted by とし at 19:00| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年11月13日

■買っちゃった

新潮社文庫「BRAIN VALLEY 上下巻」
ハードカバーのものじゃなく,気軽に持ち歩ける
しかも新潮社のものが欲しかったんです。
ハードカバーは,しまっておくんです。書庫に大切にね。
で,文庫本のおまけの一つに巻末の「書評」があるでしょう。
そこも好き。

ドラえもんのちいちゃいバッグが二つ,ここにあります。
「あーーっと,またこれが目当てで,母さんPETボトル買ってきたでしょう」
「え?ちがうよ,君たちが好きな飲み物・・あ。お茶もあるけど。
 買ってきてあげたんだぁ。ほら,8本。お弁当の時も重宝するでしょ。」
「まったく,また増えちゃったじゃないか。使えそうに見えるけど,
 その実,結局押し入れ行きの『どうにもならない物』が。」
(ノ_-;)ハア…
「いいの いいの! 今度の学校開放で,PETボトルロケットを作るし。」
「うそだろ,炭酸系のボトルじゃないじゃないか。(爆笑)」
「いいの いいの いいの!!」
+Lhaca家の戒&律は+Lhacaが司ってるんだもん(笑)
・・・ふふ,「おまけ」つきにめっぽう弱い+Lhacaでした。

ってわけで,書評付の文庫本が好きなんです。
瀬名さんもおっしゃってるように,瀬名さんご自身書評を執筆されること多いから。書評を書くときの,客観的に物語の構想を読みとる鋭い視点がおありなんでしょうね。

私,瀬名さんの応援団ですので。

そう,CDも買っちゃったんだぁ。し,しかも2枚。なんかね,ウロウロしちゃってたら 天からの啓示があったんだもん。
「また,うそいえ」   ・・・いいの いいの!!
じゃね。
posted by とし at 16:25| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年10月16日

■素敵だ・・

わけもなく,素敵なものは素敵だ。
男女を問わず,国籍を問わず
巷の評判にとらわれず

人の心を動かすものは
そんな波動のエネルギーをもっているのかもしれない。

「フジコ ヘミング」

恥ずかしいけれど
昨日,改めて彼女の魅力に触れた
琴線である

心にまた生まれた・・
素敵な人の創る空気の振動
心までふるわす音

わたしも,また,音を綴ろうと思いました。

posted by とし at 19:05| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年09月27日

■Locked Room...

ショックを受けた。一生懸命,新しいエントリを打ち込んでいたら,
サーバーメンテナンスで,全てが消滅してしまった。。
瀬名さんの新刊『デカルトの秘密』に関する所感だったのに。
仕事もぶら下げたまま,その後徹夜の思いで一気に読み耽り,
いつのまにやら3時を過ぎてしまっていた。
でアップした途端…メンテ画面。心を切り裂かんばかりであった(笑)
今回に限り,パッド等でバックアップもとってなかった・・・
暫くは動けなかった。ショックで。人生終わった気がした。
以前にも瀬名さんに関するエントリが消えてしまってうち拉がれたことがあったっけ。
粗相&粗忽者なもので(笑)

回想して再エントリである・・
■■
一昨日は大切なお客様の訪問があった。授業提供をしなくてはならなかった。
最近所用で頻繁に休暇を取るなど,あたふたとした諸行無常,挙動不審の私だった。
しかし,5.6時間目,国語物語単元「一つの花」の読解の授業はちゃーんと展開した。
1ページあまりの戦時中の時代背景を,数個の語句を手がかりに読み進め,
子どもたち同士の話し合い活動の場をお見せできた。盛り上がったね。
真剣に,そして静かな思考も・・少しずつできるようになった4年生である。
1学期「全文視写」に閉口していた彼らも,長文であっても,
書くことの苦行を「苦」とも思わなくなってきている(笑)

Locked Room...
そんなふうに こころ はやくひらこうよ

■■
さてさて,明日はまたまな板の鯉。授業提案者である。
今度は校内の課題研究,理科の「空気と水」の単元である。
いつもながらに,いつもながらの事象提示。空気砲一発。
空気論争・・
「ストローの中は空っぽ?」
「えーーすごいよ,空気が入ってるじゃない!!ぶくぶくって,おならみたい」(笑)
「つかまえられっこないよ,空気って「じったい」がないもん」
「かぜってくうきなんかじゃないよ」
で,空気をおっきな袋につかまえようとなったら,もう夢中。
「すげー,袋につかまえられたよ!先生,せんせーいみてみて,ね,先生」
(。--)ノ ハーイ 空気が捕まっちゃうって,ほんとにすごいことなんですね。・・
昨日,自然事象に真っ向から対峙し,体感する彼らの素直な感性に,
いつもながら感動の私である。とっても純粋に可愛いよ君たち。

空気でっぽう,今日の事象提示は「いかさま」紙でっぽうであった(笑)
こっそり私だけ飛ぶように仕掛けしておいたのよ('-'*)フフ
君たちにこの謎が解けるか,明日,いろんな玉で検証するときの
豆鉄砲を食らった鳩のような,君たちの表情が今から楽しみである。
ふ・ふ・ふ・・・Locked Room ひみつよ・・

■■
素敵サイトのご紹介第三弾
瀬名さんの公式HPもリニュ。phpでアップしてある。さすがである。
しかも嬉しいことに瀬名さんのblogがふたつ,いやみっつアップ。
すばらしい科学書の本棚と,最新の瀬名ニュースと,講義情報のblogである。
もちろん,ちゃーんとブログリストに登録。揺れるハート

さてと,本題はこっからなんだな。いつもながら長い前置き。
「デカルトの秘密」とうとう買っちゃいました。
こんないろいろ行事があって,夕食の食材物色,
1秒たりとも無駄にせずで慌ただしくショッピングのはず。
なのに,あれ?確実に書店への迂回路はできているのだ(笑)
瀬名さんの久々の長編。イヴやブレインバリューから久しく経った。
ずっと心待ちしていたから(はぁと)

自分自身のための,こんな本を購入するのは久しぶりである。
ダヴィンチコード以来かな・・
少しだけ戸惑い気味の自分への御褒美もいいかなと。
PCに向かうのではなく,瀬名さんらしいインテリジェンシーな活字を追うこと,
心を解き放してくれるようだ・・・
『Descartes'Locked Room...』解き明かせるか・・
瀬名秀明だからこそ解き明かせた
「知性」という名の巨大ミステリー
まさにキャッチコピーの通りである。

…そう「デカルト」と切り出されてしまったから。
♪よーいよーいデッカンショ。とデカンショ節が脳裏を渦巻き,
デカルト・カント・ショペンハーウエルら哲学者達の肖像画がゆらりと横切る
「難しくって私なんかに読みこなせるのだろうか・・」
でも,瀬名さんの言葉は優しかった。瀬名NEWSよりの引用・・
でも「難しいけれど面白い」という感覚を、たぶん誰もがどこかで経験していると思います。いままでエンターテインメントの世界では、その「難しい面白さ」を斬り捨ててきてしまっていた。
『デカルトの密室』は「難しい」のかもしれません。でも「難解」ではないと思います。小難しい理論を振り回す小説ではなく、「人間らしさって何?」という謎についてのミステリーです。・・。『デカルトの密室』とは関係なく、「難しいけれど面白い」という娯楽が存在することをぜひ知っていただきたいですし、それをどうか自分の人生から切り捨てないでほしい、と思います。
だからこそファンなのだ。ここが,ずっとファンであり続ける理由なのだ。
究極の(はぁと)なんだな,これが(笑)知的な,難かしい面白さ・・
分からないまでも,大好きなんです。

P.S
少し前のめりになりすぎていた。
気張らずに,やさしい歩みを刻め。ロボットではない。人なのだから・・
ああ,でもロボットの心も愛おしく感じてしまう。
一体何が,心(はぁと)を決めるのだろう。

「知性」や「脳」に関する深いこだわり・・
瀬名さんにインスパイアーされる部分は大きい。
posted by とし at 21:28| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年09月25日

■素敵さ

■素敵さはT
ネットで出会った素敵な「ひと」はたくさんいます。
男性であれば簡単,すぐにファンになってしまう(笑)

しかし,それがひとたび女性であったりすると,
私は本能的に固まってしまいます(笑)
一種の不可「超えられなさ」を悟ってしまうからでしょうか。
はじめ,この女性(ひと)の初版のblogやBBSに出会ったときがそうでした。
北国の電波に声をのせて,心の音を運ぶお仕事をされてました。
今は職を離れて,そっと次の語りをされているけれど。
リスナーではなかったことが残念です・・。
少しだけ,私に似てるかな・・こころ・emotion。
・・いや,それってちゃっかりでした(笑)

でね,
ツンドラ地帯からのさりげなくすてきなblog雪虫の春夏秋冬 リンクします。
雪虫さん,あらためてよろしくね・・がんばです。
topの写真「北の空」も頂きましたよ。

◆P.S
Megさんもまた歩まれはじめたのですね。
なんか,とても嬉しいです。。ささやかに・・
私も私なりにスタートします。


■素敵さはU
驚いたことがあります。
ずっと愛聴させて頂いてきた,佳良なピアノサイト「NewAge:ZeroHour」
のKazuma.Koharaさんが,お近くにいらっしゃるということ。
地元の大学で教鞭を執ってらっしゃるということ。
とても驚きました。。
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/Kazuma.Kohara/jversion.htm

晴耕雨読 −ある社会学者の日常 

>ネットで出会った素敵な「ひと」はたくさんいます。
>男性であれば簡単,すぐにファンになってしまう
そんな方のお一人です(笑)
音楽性,ピアノの音,全て素敵ですから。
MIDI是非お聞き下さい。

♪でもね「でもね・・」
一番好きな曲です。HPにいつも流していた曲です。
posted by とし at 09:09| ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年07月25日

■I love you.

・・といっても,ずっと以前のコンピュータウイルスではない。
あのね!某公共放送NHKで,小田さんのインタビューがあるんだって。

・・それだけ?って
はい,それだけです。
すでにビデオセット済みです。
では,また今日も個人面談&・・・の日。
暑くなりそうです。
Megさんのところでも放映されるかなぁ・・
せんせいのところにも,電波届いてるかなぁ(笑)
posted by とし at 07:07| 🌁| Comment(8) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年07月24日

■万端?万全?

月末のウイークエンドから月曜までの3日間,
ソニー教育財団関係のリーダーセミナーがある。
また昨年同様,科学教育に関する講話や,
各県の代表の方達の熱い実践報告に浸れる3日間である。
しかも,9割方が男性群という集団の中の3日間である。
なので,いつもの通り
 女性としてフェミニンに,大切にいたわってもらえるでしょう。
 「やーん,ちょっとムズカシくてわかんないですぅ♪」
  な〜んて可愛く言えば許してもらえるでしょう…もう,女でよかったわ・・
。。。。。フッ そんな甘い現実は「微塵も」待ち受けてはいないのだ。

ここは,男勝りの気丈さとやんちゃぶりで,「女」を‘捨てて’(いや‘忘れて’か)
楽しく脳天気に乗り切らねばならない。(…その実0泊3日の缶詰研修なのであるが)
私自身,男性群のど真ん中に埋もれることって,結構気に入っているから。
そう,男女の意識なくunisexな空気が好き。
何時もへらへらしてる自分が,素敵な先生方の深い実践に打ちのめされ
「目から鱗」の脳内革命されるのも好き。
普段だと「+Lhaca先生ったら,また変なことしてるわぁ・・」と
理科教育研究へのこだわりが,異端的にお笑い系に属して語られるものが,
ごく自然な「教材研究」というものに評価されることもである(笑)

■□■

さて,さっそくその準備に取り掛かろうではないか。
まずは「ステップ1」・・万全を期してな。

世阿弥の花伝書・芸能論より「守・波・離」を受け,
常に「スタイル」から入る私は,まず,ここ何ヶ月も
新しい服を購入していないことに気づいた。
慌ててJUSCOの夏物バザールでござーるに飛び込み,自問自答。
「う〜ん,まずは意表をつき,今までにないピンクのブラウスっていうのも,
 プレゼンの際に効果的バックグラウンドになるかも知れない。」
「ウ〜ン(・_・)成る程,ここはひらひらの
 レーシーなスカートと組み合わせて,さらに「相乗効果ねらい」
 っていうのもなかなかだな。」
「可愛い花柄とか,イヤリングで周辺機も固めてっと。。ふふ」
「そーねー白いリボン付パンプスとかっていうのもいいかも〜」
なんだかどうも怪しい方向に過熱気味だな・・・
と,そこで現実直視のもうひとりの私が,ぐさっと釘。
たらーっ(汗)「いや,待てよ,知的学術的風貌からほど遠いんだから
 ここは,スタンダード&ベーシックに迫らないと
 浅はかな薄っぺらな実践にしか受け取ってもらえないかも知れぬ・・・」
・・ヾ(・・ )ォィォィ,内容はいつでも薄っぺら以外の何物でもないではないか。
 自分をもっと知らぬとな・無知さ・軽薄さ加減の知(笑)
・・・ってことで,なんのことはない,何時も通りの
 いつもの色のスーツにしか落ち着かなかった。私のファッション感覚の「破・離」は何時?
■□■

さて「ステップ2」第二段階である。
(¨)(..)(¨)(..)ウンウン
そういえばサラちゃんパパの美容院にも長いこといけなかった。
美容の面でも,美しく最良の状態で臨みたい3日間でもある。
だって,いろんな県のその道のご専門の方達や,
心より尊敬するKomori先生もいらっしゃるのである。
用意万端整えねば・・・
・・・じゃーん。私髪を切りました〜♪とても可愛くなりました(自己暗示)
センスのマスターさん,感謝です。
ばりばりに凝り固まった肩のマッサージも,本当に,本当に気持ちよかったです。

もうこれで,万全を期して準備も万端整い,来週末を迎えればいいわけである!
(*^^)v v(^^*) ヤッタネッ!
Happy End

????(‥ )ん??まてよ,何か忘れてる。( ‥) ン?なんだろう・・・
あせあせ(飛び散る汗)うう,分かった,実践発表のプレゼンが・・・
資料を集めたまんまになっていて,ま,まとまってなかった・・・

しかも,また「+Lhacaの都会おける地理的交通事情」も重度の懸案事項でもある。
なーーんだ,核心部分は皆無状態であった,とほほ
では,ということで,これから核心部分に進もう・・とほほ
The end
posted by とし at 16:04| 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年07月17日

■適材適所:?

♪君は空を見てるか?
  風の音を聞いてるか?
・・こんにちは〜
  どうも最近,「小田イズム」=相対性の彼方 ひと色に染まっている私です(笑)

 ※こうして歌詞の引用をすると,検索のキーワードにかかって
  日に数百のご訪問を頂いたりもします。その他科学用語IT用語なども・・
   吃驚するとともに申し訳なく思います。
   ごめんなさいね。でも悪気はないんです。
   HTML構文のHPなら検索にかかるものは,数カウント程度なんですが
   ・・お,恐るべしRSS
♪♪♪

って,今日はT.Tのお話。ティームティーチングについてです。
昨年は,とてもキュートな独身の女性と,
理科授業にて自称「チャーミングT.T」を組ませて頂いていました。
可憐で緻密で麗しく香しい授業進度でございました。
    ・・・( ̄  ̄;) うーん装飾しすぎ・・・(笑)
nakama01.jpg本年度は,男組の中の同年代教員との強力協力授業体制。・・他称「パワフルT.T」(本人的には不本意)を算数科で組ませて頂いています。いやあ,とてもいい感じの授業の進み具合です。お笑い系のノリ?ですので,着々とスムーズに進度がとれます。
 って,相方のマシンガントークに,教室の片隅でうずくまり,子どもとともに爆笑し,笑いこけているのは… な,何を隠そう
 このσ( ̄^ ̄)私だったりするのですが(笑)
全体指導と個別指導,到達度別指導など,パターンこそ違え,
同じ方向性が見いだせて,同年代っていいものです。

数十人程の集団の中には,様々なクライエントがいます。
そこはそれ,男女の領分がフルに発揮できるのです。
私になら素直に答えてくれる子もいるし,
T.T相方の迫力を「親分」の様に慕い,びしっと決めてくる子もいます。
いわば,「仁義系」と「母性系」かな(笑)
「+Lhaca先生,こいつが今度こんなところで躓いたら
 メインTは+Lhaca先生で,サブに私がまわりますから。
 その方が効き目有りじゃないでしょうか。
 一喝,計算で入れておきましょう(笑)」
「フムフム。確かに(^^)。そうしましょう!」
そ〜んな感じです。
本日のお題・・適材適所:Uたる所以です。(*'-'*)エヘヘ
♪♪♪

queen.jpg
で,その相方が以前から気に入っていたのが「QUEEN」現在渦中のグループです(笑)たまたま,同じ出張に行ったときに,私がそのbest盤のCDを聴いていたので,いろんなお話しをすることができました。で「E.C」・・  注:あ,風屋さん,これってヨーロッパ関係の英語の略称じゃありませんよ。
   そうです,かのエリッククラプトンです(笑)
cream2005.jpg

それ系の「Cream」のお話にもなりました。で,中学年の運動会の入退場は・・
ロック系に決まったわけです。「ナルト」のオープニングも含めてね(笑)
?なにが,T.Tに関わるかって?・・('-'*)フフそれはね,対照的な我々二人のT.Tなのですが,成る程,授業が円滑に進む訳のひとつに,音つながりがあったってことです。??・・・( ̄  ̄;) うーん,ほんとかな(笑)
♪♪♪

でね・・なんで,今回のカテゴリーが「ふぇばりっと」なのかって言うと・・
遅まきながら,こんな話題をT.Tの相方としたものですから(笑)で,DVDを絶対に買うぞ!宣言をして,それを見せて下さるって言うので,ちょっぴり小田イズムから,クリームシチュー・・・ってことでチョン。
http://wmg.jp/artist/ec/news.html

もひとつ,次男からこんなグループの紹介をしてもらったよ
なかなかです。。。('-'*)フフ

posted by とし at 19:26| 🌁| Comment(7) | TrackBack(1) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年05月28日

■海

okinawa2.jpg
沖縄の海をいただいてきた
こんなアオ・・
紺碧

空も好き
海も好き…

-------------------------------

葱嶺挿銀漢
白峰衝碧落

アオい嶺は銀河を突き挿し
白い峰は青空に突き当たる

そして 空海の言が好き…
posted by とし at 10:26| ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年05月19日

■「そして今も」

odasan.jpg小田さんの新しい曲が聴ける。
韓国映画の曲
朝のニュースで知った・・

それだけ(笑)


>>追記
テーマソングになるのは切ないバラード「そして今も」
5年ぶりのオリジナルアルバム「そうかな」(6月15日発売)でフィナーレ曲として収録

★5年ぶりアルバム6・15発売
 5年ぶりのオリジナルアルバム「そうかな」は、全11曲中9曲にタイアップがつき、ベスト盤といっても過言ではない構成となっている。オープニング曲「まっ白」はTBS系ドラマ「それは、突然、嵐のように…」の主題歌、「大好きな君に」はNHKアニメ「雪の女王」のエンディング曲、「僕ら」は日中合作映画「最後の恋、初めての恋」の主題歌といった具合だ。
 今月25日には、明治安田生命のCMソングで、新曲「たしかなこと」を発売。小田がレギュラー出演したTBS系トーク&歌番組「風のようにうたが流れた」のDVDボックスも同時発売される。6月3日の静岡エコパアリーナを皮切りに、全国ツアー(14カ所32公演)もスタートする。
♪そして君の中に僕はいるか…愛する人はそこにいるか…
そんなバラード。。朝の出勤直前,ある民放ニュースの一こま
小田さんの声。

思わずPCを開いてアップしてから職場へ向かった。
(本気で遅刻しそうだった(笑))

ずっと,違う曲を聴いていた。
小田さんの曲がクリアすぎて聴けなかった。

「そうかな」・・・早く聴きたいな。。
posted by とし at 07:51| 🌁| Comment(6) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年05月04日

■MERMAID

wm_blue.gifすてきなGBMを頂きました・・・人魚姫
 作詞・HARUさん
 作曲・HARUさん
 (C)Haruyoshi Tone 1981・1998

  ああ、聞こえるでしょう この歌が
  さあ、私のそばにずっといて
  
  こんなに月が青い夜には
  風の坊やがハープを奏でる
  私の髪が長く揺れてる
  月の光に黒く輝きながら
  
  ああ、聞こえるでしょう この歌が
  さあ、私のそばにずっといて
  
  今夜はとても風が すずしいから…
  
  あなたは気づいていないけれど
  あなたを見上げて歌ったのは 私…
  あなたは静かに耳を傾け
  愛の調べに身を任すの
  
  ああ、聞こえるでしょう この歌が
  さあ、私のそばにずっといて
  
  ああ、聞こえるでしょう この歌が
  さあ、私のそばにずっといて
  
  今夜はとても風が すずしいから…
アンデルセンの「人魚姫」をミュージカルでやることになりました。その全曲の作詞・作曲の依頼を受けて、全体のテーマソングとして作ったのがこの曲です byHARUさん
素敵な曲でしょう・・・HARUさんありがとう。
posted by とし at 09:02| ウィーン ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年05月01日

■I Love瀬名さん

sena_h2.jpgなんか,こうして瀬名さんが授業する姿も素敵である。サウスポーの板書姿にうっとり(笑)。おっと,うっとりしてばかりもいられない。しかも,今日は黒板関連のエントリーって訳ではない。また,瀬名さんを語ってしまおうシリーズである。・・カテゴリに「瀬名さん」を追加する必要があるかも知れないな(笑)レビューでもない,カガクでもない,瀬名さんを語りたいから・・

以前にも触れたが,瀬名さんのデビュー作『パラサイトイヴ』は,一部のSFファンから強く批判された。「これはSFじゃない」「誤った知識を広めている」「前半はSFなのに後半でホラー/アクションになった」等々。科学的な記述について,研究者からの批判もあった。公務員と作家の兼業を批判する声もあった。
■パラサイト・イヴ批判とSF界に対する違和感
様々な批判を受けて「作家側にできることは何か」を述べた。
・フィクションとノンフィクションを明確に分けて仕事する。フィクションでは物語の面白さを優先する。だが作中で適切な配慮を心がける。研究従事者の心情を蔑ろにしない。また、フィクションからノンフィクションへ読者がスムーズに移行できるよう,副読本・解説本をプロデュースする。科学関連の仕事で手を抜かない。
・公務員活動と作家活動のめりはりをつける。大学職を退き,作家活動を通じて研究・教育活動を続ける。
ここに,瀬名さんの真摯な制作活動,ライフワークを全うする姿が反映している。
>フィクションでは物語の面白さを優先する。だが作中で適切な配慮を心がける。研究従事者の心情を蔑ろにしない。
ここはカガクに関わる科学者としてのプライドを強く感じ,カガクの端くれにいる私が惹かれる部分である。
>また、フィクションからノンフィクションへ読者がスムーズに移行できるよう,副読本・解説本をプロデュースする。科学関連の仕事で手を抜かない。
ここ,この部分は教育に従事する私がもっとも惹かれるところである。なんて,真に厳しく優しい人だろう・・きっと裏切りなどしない人なのだ。自分から,ある出版社から離れてはいっても,決して他を傷つけようとはしない。なんて一途な人なのだろう・・・

ある講演会から・・瀬名さんは森下一仁著『思考する物語』において,SFの本質はセンス・オブ・ワンダー(SOW)にあると述べられていることに注目し,ここから「SFのSOWは他人と共有できない」という結論を導いている。
■センス・オブ・ワンダー論
マーヴィン・ミンスキーの理論では,物事を認知するしくみにフレーム(知識を表現するための枠組み)というものが想定される。フレームには対象の関連情報がたくさんぶら下がっている。「犬」という対象には「動物」「四本脚」「毛皮」「飼い主」など。これらの関連情報をスロットという。
>森下氏の論では,スロットの一つが「六本脚」に変わっても,他のフレームに影響を及ぼさないのがファンタジーである。SFはそこに論理的な演繹が加わって,「犬が六本脚なら猫は猿は人は…」と影響が次々に拡がっていく。その波及が最大のフレームである世界全体に及ぶとき,我々はSOWを感じるという。瀬名さんはこれを土台にして次のように発展させる。
>ある本を読んでSOWを感じた人は,フレームが再構築される。SOWを感じなかった人はフレームがそのままなので,両者は心象を共有できない。
>喜怒哀楽,感動した,驚いた,などの原始的感情は他者のものであっても理解できるが,他者のフレーム再構築・そのありさまは直感的につかみにくく,感覚を共有できない。
「つまり今日びのSFを楽しむためには,特殊な感覚と世界観が必要で,それを共有できるものだけがわかりあえる。この共有感覚が遺伝要因と環境要因のどちらに影響があるのか,ホストゲノム時代センス・オヴ・ワンダーの遺伝子をつきとめよ!」と叫んでウケを取った。会場のスライドには律儀にも(冗談)とある。
カガクする感性にセンス・オヴ・ワンダーを私も大切にしてきた・・SFのフレーム構築が,子どもたちの概念構築という学習心理にもシンクロしている感じ,かなりインパクトがあった。さすが・・瀬名さん・・

「命と機械」について・・
瀬名さんはデビュー作「パラサイトイヴ」からもミトコンドリアなど研究生命科学の方面にばかり向かわれるのかと思いきや,最先端の科学への関心も高く,ロボットを巡る物語と技術の関係史を探る野心的アンソロジー『ロボット・オペラ』を刊行している。(「ロボットは人間の想像力が現実を先取りし,物語と技術が密接に関係してきたが,その相互作用を俯瞰(ふかん)する試みがこの書だという)

■機械が何故生命なのか・・
「ロボットを突き詰めれば人とは何かの問いにつながる」
SF作家I・アシモフが「うそつき」(41年)で提唱した「ロボット工学の三原則」は、頭脳を持った機械が人間社会と共生する際の倫理の問題を提示し、後生の作家や研究に大きな影響を与えてきた。ロボットの感情や自我を扱った物語を紹介する一方、解説では「ロボットの心を作れるかどうか」に直結するコンピューター開発の歴史に多くを割いた。
>「〈ロボットは人間に危害を加えてはならない〉に始まる三原則は、人間同士がこういう風に社会を作ったほうがいいと読み替えもできる。我々が三原則に引かれるのは、理想社会の規範だからかもしれません」
>「『知能』とは何かという問題も、時代を経て変化した。現実のロボットや人工知能研究にその影響が見られます」。
映画『2001年宇宙の旅』のHALのような全知全能のコンピューターを理想とした時代から、赤ちゃんの学習過程など認知能力を重視するようになり、AIBOのような学習型パートナーロボットも生まれてきた。日本のロボットアニメの隆盛にも触れているが「アトムがロボット大国を生んだ」式の単純な結びつけには否定的だ。
>「科学者が議論する土台になってきた反面、無意識にみんなが共有するイメージが、『アトムの呪縛(じゅばく)』となって技術の可能性を委縮させる懸念もあると思う」
現実の人間型ロボットが人気を集める21世紀に入って,物語の中のロボットもSFの枠組みを抜け出し一般化する傾向が出てきたという。
>「社会や国家の枠組みを認識できない『セカイ系』のアニメや小説が台頭してきたように、人間同士の接点が今後、希薄になってくるでしょう。そのとき、世代や文明の衝突を取り持つ大使の役割を果たしてくれるのがロボットではないか」。アトムも,そもそも人間と宇宙人の間を取り持つ大使として登場したと鋭く指摘してみせる。

ロボット誕生から生命との関連・・・非常に緻密で科学的に立証しようとする意匠が受け取れる。アトムの「ロボット」として偉大過ぎるイメージがもたらす弊害と,その様々な誕生の意義をくるめた上での役割の指摘。批判だけではなくアトムに仰ぐ「使命」も加えているところが,瀬名さんの鋭い中にあるあたたかさだと思っている。
瀬名さんが,こうしてSFや自分の専門を超え,壮大なライフワークに向かっていること,そんな生き方に触れるだけで前向きになれる。
SFのアウトローだといわれようと,様々な批判を浴びせかけられようと
私は彼の生き方を全面的に受け入れることができる。ある種信奉者である(笑)
posted by とし at 12:22| ウィーン | Comment(0) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年03月22日

■アウトサイダー取引(笑)

senasan4.jpgいつになく瀬名さん。デイアせなさんである
・・以前にもエントリーさせていただいたが,今日はその作品のバックボーンに・・え?あ,迫れません,壮大でね。・・(笑)

普段私は,文章の中で筆者や音楽家に敬称をつけるとき「氏」を使うのだが,「さん」付けする人が二人いる。「瀬名さん」と「小田さん」。『「瀬名氏」のフィクションにおける・・は』とはいえない。「瀬名さん」と勝手にやわらかな呼び方になってしまう。もちろん呼び捨てなど絶対にできない。

最近ヤンガーがケータイ携帯者となり,早朝ジョグを続行していることをエントリーしたばかりだが,昨日驚いたことがまた一つ。エルダーの脳内改革についてである。ゴミの整理,掃除がてら彼の部屋に行くと,彼のベッドに瀬名さんの本が開かれているではないか!びっくり。ヤンガーは,以前から私とはジャンルを一にしない書ばかり求めていたことは知っていたが,エルダーがこの分野の書をとは思わなかった(笑)そういえば,彼の進路と同じ途を専門にした作家である。多分に興味があったのであろう。ミトコンドリア等の生化学のエリアに言及するストーリーである。まるっきり生物を選択していない彼が,どれ程読みこなしているのかは疑問。でも,なんか私の書架から引っ張り出して無断で読み始めていたこと
(照れ隠しに「無断」ということも含め)ちょっぴりうれしい。

さて,その書「Eve1」「PARASITE EVE」であるが,一見SFと思いきや実はどちらかといえば「和製クーンツ」と称され,ホラージャンルに括られる書である。ミトコンドリアDNAの母性遺伝Eve1の存在をSF的にホラー手法で描いてある。「イヴ」に続く大作『BRAIN VALLEY』は,ホラーとしてではなくSFとして波及。私も待ち遠しくてハードカバーを真っ先に買いに行った。
夜更けの東北大付属病院薬剤部研究室。静まり返った室内で、黙々と実験用マウスへの注射を繰り返していた。平成六年、同大大学院薬学研究科に在籍し、動脈硬化などの治療薬によって肝臓内ミトコンドリアがどう活性化するのかをつかむため、実験に取り組んでいた。ある日、研究室の様子を友人に何気なく話した。「気味が悪い」。意外な反応が返ってきた。「自分にとって当たり前のことでも、はたから見るとホラーの世界なんですね。それなら研究室の中のことを克明に書けば、ホラー小説になるんじゃないかと思い付いたんです」。
研究対象のミトコンドリアをテーマに、書き上げた小説が『パラサイト・イヴ』。第二回日本ホラー小説大賞に輝き、ベストセラーとなった。薬学部に進学し相変わらずの“本の虫”で、文芸サークルに入って小説を書いては同人誌に載せた。生命のなぞ解きにもつながる薬学研究にも没頭し、一日の大半を大学で過ごした。「小説がもともと好き。その一方で科学も好き。その両方を合わせたら新しいものができるのかなと思ってやってみたのがパラサイト・イヴ」
大学の時に読んだディーン・クーンツの『ベストセラー小説の書き方』に感銘を受けた。ベストセラーを書くためには、とにかく読みまくり、書きまくる。それに尽きると言っている。それは真理だと思う。たくさんの物語を吸収し、自分でどんどん書くしかない」
■ここで,瀬名SFのバックボーンを形成するものがおぼろげに浮かぶ。
薬学研究から派生した生化学・・そして意識や生命・・神に言及する過程。クーンツ流の高度な運び・・・

さらに,そんな瀬名さんが,「イヴ」の執筆に関して,インスパイアされたという漫画がある。「VERSION」坂口尚氏の賛否両論ある3部作である。私も求めて読んだ。

以前から,私なりに瀬名さん流の文学を支持してきた理由がある。現在角川との摩擦を感じさせる問題他,揺れる作家のおひとり。しかし,科学者研究者としての側面をもち,なおもその境地からSFを拓こうとする,その本物・真実のSFでの真摯なディテールに亘る,科学的論証文筆活動に敬意を示すものである。だからこそ,私はずっと瀬名さんの文学を愛し続けるだろう。心からの想いを込めて。

いい意味でSF界の「アウトサイダー」的生き方をしてる・・アウトロー・アウトサイダーな人 ・・語弊も生まれようが。ある種ジャンバルジャン的弱み(罪人という喩えに置き換えてほしくない)を抱えた人の人間的魅力に憧れる。アウトサイダー,アウトロー支持のカミングアウトかな。私はどちらかというと,不器用な生き方の人に惹かれる傾向にあるらしい。もちろん「オフコース」にも通じるかも(笑)
SF文学,ホラー文学の構築技巧の難解な部分など私には判らない。しかし,抗う対象に攻撃性をもち刃を向けるでもなく,弱さから離脱し徒党を見いだそうとするのでもなく,研究室で黙々とある論理解明のためにこそ時間を費やし論証していく…そんな研究者然とした姿が大好きである・・・ただ,フィクション文学なかでの自分自身のあり方,無骨で器用にいろんな人との交流を上手にこなせず自分の世界に存在する。ある意味真実をただ貫こうとする純で不器用な生き方である。。

瀬名さんの純「「S」さいえんす」の強調された「「F」フィクション」の筆致は,純「「SF」読者」から見ると批判の対象だったらしいが・・
■「人物の行動が前半と後半で乖離している・・」などと・・
「イヴ」にしろ「ブレイン」にしろ表面上,前半の論述部,途中まで普通のSFのように作品世界が構築されていき,そのままきれいに説明がつくことを期待させるのに,後半「ミトコンドリア」や「神」の核心登場あたりからスラップスティックになってしまうと誤解される・・。
推理小説ファンの母の影響で小学生のころから本好きだった。図書館の蔵書を片っ端から借り、高学年での読書量は月五、六十冊に上った。小説の中のシャーロック・ホームズ、少年探偵団の活躍を思い出させる小説も書き始めていた。 静高に入学してからは書店、古本屋通いが加わった。ブームになった米英のホラー、SF、ミステリー小説を手に入れ、むさぼり読んだ。「二、三年は受験で自主規制したが、一年の時は毎日のように本屋に立ち寄った。
藤子不二雄、手塚治虫の漫画もよく読んだ」。所属した美術部の部室通いも日課となった。
 「絵を描いたり、友だちと雑談したり居心地がよかった」
・・そんな少年時代・・

さて,私情たっぷり感情論から,論旨に戻そう(笑)
以前瀬名さんを検索したときに,ある大学教授と瀬名さんのこんな掲示板のやり取りを見た。ここに瀬名さんの SF観と物書きとしての構成スキルがかいま見られた。そして,そこで私は圧倒的瀬名さん支持者に陥ったのだ。陥落,とどめである。
氏の書き込み。
全体の指向性が意識レベルの変化による人類の進化であるという点で,小松左京の「果てしなき流れの果てに」を思い起こさせる・・との書評がはじまっている。
・・私も小松左京氏のSFにのめり込んだので,同じイメージを持っていた。
・・しかも実は,私的邪道な提案だが・・話の展開構想的にはダヴィンチコードも
    ディテールの細密さからは同列に並んでしまうのだ。
しかし,意識レベルの変化にリアリティを持たせるネタとしてNMDAR3とA-Lifeが出てきて,説明装置として機能しているのは面白い仕掛けだった。この「研究序説」は,それがうまく機能していることを,基礎知識のない読者にわかってもらうための本である。生物学・脳科学について高校以前の知識しかない読者が,BRAIN VALLEYの巧さを理解するためには必読と思う
   随分と略
BRAIN VALLEYでのエピローグにストーリーとの整合性がないこと。途中までのアイディアには過剰なまでの説明がある(からそれを最後まで期待する)のに,「神」の登場あたりからは,説明が放棄されてしまったように感じられました。「お光様」の登場とテレビクルーの絡み方が,かんべむさし氏の「38万人の仰天」を思わせるのもぼくにとってよくなかったのかもしれません。

瀬名さんから・・
■拙作『パラサイト・イヴ』『BRAIN VALLEY』は特にSF読者の方に大変不評で、ネット上では揶揄・嘲笑の対象として取り上げられることが多いようです。私もこのところそのような記述を読み過ぎたせいか、小説執筆に対する意欲を失いつつあり、次の長編を最後に作家としての活動をしばらくやめようかと考えているのが正直なところです
■私が小説を書く過程で、どうしても無意識のうちに規範としてしまうのは80年代のモダンホラーであり、それらの小説の書き方を現在の文芸として再構築しようとしてしまう癖があります。前半と後半で物語のテンポや書き方を変えるという手法や、同様に登場人物のキャラクターを劇的に変化させる手法は、80年代のモダンホラーによく見られるもので、当時の私はそれらに小説のダイナミズムを感じていたため、自分の小説にもそのような書き方をすることが多いのです。もちろん、この手法は相当な文章力を持って初めて成功し得るものであり、その点ではまだ私は至らず、結果的に読者に違和感を抱かせることになってしまうのだろうと考えております。
■「パラサイト・イヴ」と「BRAIN VALLEY」では書き方がかなり異なるため、これら2作が同様に読まれたということは私にとって重大な問題でありました。「パラサイト・イヴ」ではストーリーのテンポを重視したため、論理構築もさほど厳密にはおこなわず、言葉でごまかしている部分も多くあります。しかし「BRAIN VALLEY」の場合は、後半の神の出現シーンや登場人物の心情の変化も含めて、自分なりに論理を構築して描いたつもりでしたので、後半が「スラップスティック」として読まれてしまったことや、ラストシーンが不要と思われてしまったことは残念でした。
■前半は一見して説明とわかる説明を挿入してありますが、後半はストーリーを優先させたいと考え、説明を言葉の奥に隠すような書き方へとシフトさせております。読者がそういった隠れた説明を想像しながら読むよう計算しながら書いたつもりでしたが、あまり効果が得られなかったようです。これは私の筆力のなさが原因であり、さらなる努力が必要でしょう。
■「BRAIN VALLEY」のラストシーンは構想初期段階から決定しており、また実際に編集者に読ませても大変好評だったので、安心して出版したのですが、その後編集者すらも実は私の意図通りに読んでいなかったことがわかり、愕然といたしました。また「神」の登場シーン以降は、編集者の要請に従って300枚ほど書き直しましたが、それでも読者に伝わらなかったということは、私と編集者との間での意思疎通もうまくいっていなかったことを示唆しております。
■「BRAIN VALLEY」のような内容の小説を、文系出身の編集者と作り上げてゆく作業は、私の想像していた以上に困難なものでした。これは理系研究者が商業出版社から本を出すときにも起ち現れる問題だと思いますが、私の場合、このようなシステムを新たに構築するところから始めており、かなりの労力を消費します。

・・・もう,ここで私は瀬名さん一筋になってしまったのである。『そんなことありません!り,理解者・支持者は,ここにいます!』『私きっと読者であり続けます!頑張って下さい・・瀬名さん・・はぁと。。』
  あ,小田さんごめんなさい。「音楽」では小田さん一筋ですから。。

(笑)私は本物のSFファンではないのだろう・・・しかし,いや,だからこそなのかな。SF作家として,どんな批判を受けようとも私は瀬名さん流SFの構築をずっと指示し続けるだろうな。。そんなひたむきな執筆活動のバック・・。そう,私って文学や音の系統など関係なく,一人の人間を丸ごと好きになり,その作品を愛するタイプなのかも知れない。読んだり,聞いたりするジャンルは,まるで脈絡に欠けているもの(笑)あ,結局感情論でちょんでしたね。では・・


これら前半部分,後半の畳み掛けるような展開のいわば助走段階。「科学」の言説によって理詰めに押し進められてきた物語は,「閾値」を超えた瞬間,アブダクションや臨死体験という迂回路を経て,脳と「神」との関係が語られ,さらにコンピュータ内に発生したデジタル生命は,新たな「神」を招来します。脳→神→コンピュータ→デジタル生命→新たな神の具現,というプロセスは,作中においてじつに見事に整合し,まるでミステリの「解決編」を読んでいるような感じ。しかも,作者はさらなる「どんでん返し」を用意しています。メイン・コンピュータOMEGAにつながれたチンパンジィのハナの存在は,「神」と「人間」という関係から,「神」と「生命」というレベルへと物語を押し上げ,ストーリィにさらなる転回をもたらします。また途中で挿入された「ミクロとマクロ」をめぐる議論−ミクロの集合体としてのマクロ,そのマクロによるミクロに対する規制・影響−は,クライマクスへと至る重要な伏線として機能しています。つまり,人間にとっての「神」をマクロとすれば,人間はミクロな存在です。一方,生命という,より広い視野に立つとき,人間にとっての「神」もまたミクロな存在といえるかもしれません。ラストにおいて,具現化した人間にとっての「神」は,より大きなマクロの存在と,人間というミクロの存在との狭間で崩壊していきます(船笠鏡子が,具現化した「神」を目前にして「・・・わたし」とつぶやくシーンは,じつに象徴的です)。 作者は,そんな「神」の具現から崩壊までを,圧倒的なまでの筆致で描き出しています。そしてそれはまた,主人公の再生でもあります。息子が運転する自動車に乗った孝岡が見る「自分の知らない未来」とは,「脳」の活動には還元しえない人間の,生命の「未来」なのかもしれません。

ある方のこのレビュー,私のものに近い・・
posted by とし at 21:44| ウィーン | Comment(0) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2005年03月20日

■アウトサイダー取引(笑)

senasan4.jpgいつになく瀬名さん。デイアせなさんである
・・以前にもエントリーさせていただいたが,今日はその作品のバックボーンに・・え?あ,迫れません,壮大でね。・・(笑)

普段私は,筆者や音楽家に敬称をつけるとき,「氏」を使うが,私の場合「さん」付けする人が二人いる。「瀬名さん」と「小田さん」。『「瀬名氏」のフィクションにおける・・は』とはいえない。「瀬名さん」と勝手にやわらかな呼び方になってしまう。もちろん呼び捨てなど絶対にできない。

最近ヤンガーがケータイ携帯者となり,早朝ジョグを続行していることをエントリーしたばかりだが,昨日驚いたことがまた一つ。エルダーの脳内改革についてである。ゴミの整理,掃除がてら彼の部屋に行くと,彼のベッドに瀬名さんの本が開かれているではないか!びっくり。ヤンガーは,以前から私とはジャンルを一にしない書ばかり求めていたことは知っていたが,エルダーがこの分野の書をとは思わなかった(笑)そういえば,彼の進路と同じ途を専門にした作家である。多分に興味があったのであろう。ミトコンドリア等の生化学のエリアに言及するストーリーである。まるっきり生物を選択していない彼が,どれ程読みこなしているのかは疑問。でも,なんか私の書架から引っ張り出して無断で読み始めていたこと
(照れ隠しに「無断」ということも含め)ちょっぴりうれしい。

さて,その書「Eve1」「PARASITE EVE」であるが,一見SFと思いきや実はどちらかといえば「和製クーンツ」と称され,ホラージャンルに括られる書である。ミトコンドリアDNAの母性遺伝Eve1の存在をSF的にホラー手法で描いてある。「イヴ」に続く大作『BRAIN VALLEY』は,ホラーとしてではなくSFとして波及。私も待ち遠しくてハードカバーを真っ先に買いに行った。

■夜更けの東北大付属病院薬剤部研究室。
静まり返った室内で、黙々と実験用マウスへの注射を繰り返していた。平成六年、同大大学院薬学研究科に在籍し、動脈硬化などの治療薬によって肝臓内ミトコンドリアがどう活性化するのかをつかむため、実験に取り組んでいた。
 ある日、研究室の様子を友人に何気なく話した。「気味が悪い」。意外な反応が返ってきた。「自分にとって当たり前のことでも、はたから見るとホラーの世界なんですね。それなら研究室の中のことを克明に書けば、ホラー小説になるんじゃないかと思い付いたんです」。
研究対象のミトコンドリアをテーマに、書き上げた小説が『パラサイト・イヴ』。第二回日本ホラー小説大賞に輝き、ベストセラーとなった。
薬学部に進学し相変わらずの“本の虫”で、文芸サークルに入って小説を書いては同人誌に載せた。生命のなぞ解きにもつながる薬学研究にも没頭し、一日の大半を大学で過ごした。
「小説がもともと好き。その一方で科学も好き。その両方を合わせたら新しいものができるのかなと思ってやってみたのがパラサイト・イヴ」
 大学の時に読んだディーン・クーンツの『ベストセラー小説の書き方』に感銘を受けた。ベストセラーを書くためには、とにかく読みまくり、書きまくる。それに尽きると言っている。それは真理だと思う。たくさんの物語を吸収し、自分でどんどん書くしかない」。
■ここで,瀬名SFのバックボーンを形成するものがおぼろげに浮かぶ。
薬学研究から派生した生化学・・そして意識や生命・・神に言及する過程。クーンツ流の高度な運び・・・

さらに,そんな瀬名さんが,「イヴ」の執筆に関して,インスパイアされたという漫画がある。「VERSION」
坂口尚氏の賛否両論ある3部作である。私も求めて読んだ。

以前から,私なりに瀬名さん流の文学を支持してきた理由がある。現在角川との摩擦を感じさせる問題他,揺れる作家のおひとり。しかし,科学者研究者としての側面をもち,なおもその境地からSFを拓こうとする,その本物・真実のSFでの真摯なディテールに亘る,科学的論証文筆活動に敬意を示すものである。だからこそ,私はずっと瀬名さんの文学を愛し続けるだろう。心からの想いを込めて。

いい意味でSF界の「アウトサイダー」的生き方をしてる・・
アウトロー・アウトサイダーな人 ・・語弊も生まれようが。
ある種ジャンバルジャン的弱み(罪人という喩えに置き換えてほしくない)を抱えた人の
人間的魅力に憧れる。アウトサイダー,アウトロー支持のカミングアウトかな。私はどちらかというと,不器用な生き方の人に惹かれる傾向にあるらしい。もちろん「オフコース」にも通じるかも(笑)

瀬名さんの純「「S」さいえんす」の強調された「「F」フィクション」の筆致は,純「「SF」読者」から見ると批判の対象だったらしいが・・

■「人物の行動が前半と後半で乖離している・・」などと・・
「イヴ」にしろ「ブレイン」にしろ表面上,前半の論述部,途中まで普通のSFのように作品世界が構築されていき,そのままきれいに説明がつくことを期待させるのに,後半「ミトコンドリア」や「神」の核心登場あたりからスラップスティックになってしまうと誤解される・・。

SF文学,ホラー文学の構築技巧の難解な部分など私には判らない。しかし,抗う対象に攻撃性をもち刃を向けるでもなく,弱さから離脱し徒党を見いだそうとするのでもなく,研究室で黙々とある論理解明のためにこそ時間を費やし論証していく…そんな研究者然とした姿が大好きである・・・ただ,フィクション文学なかでの自分自身のあり方,無骨で器用にいろんな人との交流を上手にこなせず自分の世界に存在する。ある意味真実をただ貫こうとする純で不器用な生き方。。
推理小説ファンの母の影響で小学生のころから本好きだった。図書館の蔵書を片っ端から借り、高学年での読書量は月五、六十冊に上った。小説の中のシャーロック・ホームズ、少年探偵団の活躍を思い出させる小説も書き始めていた。 静高に入学してからは書店、古本屋通いが加わった。ブームになった米英のホラー、SF、ミステリー小説を手に入れ、むさぼり読んだ。「二、三年は受験で自主規制したが、一年の時は毎日のように本屋に立ち寄った。
藤子不二雄、手塚治虫の漫画もよく読んだ」。所属した美術部の部室通いも日課となった。
 「絵を描いたり、友だちと雑談したり居心地がよかった」

・・そんな少年時代・・


さて,私情たっぷり感情論から,論旨に戻そう(笑)

以前,瀬名さんを検索したときに
ある大学教授と瀬名さんのこんな掲示板のやり取りを見た。ここに瀬名さんの SF観と物書きとしての構成スキルがかいま見られた。そして,そこで私は圧倒的瀬名さん支持者に陥ったのだ。陥落,とどめである。

氏の書き込み。
全体の指向性が意識レベルの変化による人類の進化であるという点で,
小松左京の「果てしなき流れの果てに」を思い起こさせる・・

との書評がはじまっている。
 ・・・私も一時期小松左京氏のSFにのめり込んだので,同じイメージを持っていた。
 ・・・しかも実は,私的邪道な提案だが・・話の展開構想的にはダヴィンチコードも
    ディテールの細密さからは同列に並んでしまうのだ。

しかし,意識レベルの変化にリアリティを持たせるネタとしてNMDAR3とA-Lifeが出てきて,説明装置として機能しているのは面白い仕掛けだった。この「研究序説」は,それがうまく機能していることを,基礎知識のない読者にわかってもらうための本である。生物学・脳科学について高校以前の知識しかない読者が,BRAIN VALLEYの巧さを理解するためには必読と思う
・・・
ひとことで言えば,一つの作品としてのまとまりを逸脱しているので,ぼくの美意識には合わなかったのです。見るからに実験小説というものであれば,そういう心づもりで読むのでいいのですが,途中まで普通のSFのように作品世界が構築されてゆき,そのままきれいに説明がつくことを期待させるのに,「神」の登場あたりからスラップスティックになってしまうのが,
裏切られたような気がするのです。「果しなき・・・」は中学生の頃読んだので細部は覚えていませんし,今読んだら違う感想をもつかもしれませんが,そういう読者を投げ出すような突然のメタレベルの変化がなくて,読み終わるまで緊張感が維持されたので,いい小説だと感じたのだと思います。
瀬名さんはクーンツの「理由付けのある怖さ」支持を表明していらっしゃいますが,敢えて言わせていただくなら,「理由付け」をした後で実体が変質するのにそれへの理由付けはなされないまま終わるのに納得がいかないのです。

最新の生命科学の知見をフィクションに絡ませるやり方は,瀬名さんの作品は2作ともディテールの詰め方が凄いと思いました。だからどちらも前半は傑作だと思いますし,買って読んだわけです。とくに,「パラサイト・イヴ」の方の,論文がNatureに載って喜ぶ描写は,研究室というものをリアルに描いてくれた初めての小説だと思って感激しながら読んだ記憶があります。
BRAIN VALLEYでのエピローグにストーリーとの整合性がないこと。途中までのアイディアには過剰なまでの説明がある(からそれを最後まで期待する)のに,「神」の登場あたりからは,説明が放棄されてしまったように感じられました。「お光様」の登場とテレビクルーの絡み方が,かんべむさし氏の「38万人の仰天」を思わせるのもぼくにとってよくなかったのかもしれません。

瀬名さんから・・
■拙作『パラサイト・イヴ』『BRAIN VALLEY』は特にSF読者の方に大変不評で、ネット上では揶揄・嘲笑の対象として取り上げられることが多いようです。私もこのところそのような記述を読み過ぎたせいか、小説執筆に対する意欲を失いつつあり、次の長編を最後に作家としての活動をしばらくやめようかと考えているのが正直なところです
■私が小説を書く過程で、どうしても無意識のうちに規範としてしまうのは80年代のモダンホラーであり、それらの小説の書き方を現在の文芸として再構築しようとしてしまう癖があります。前半と後半で物語のテンポや書き方を変えるという手法や、同様に登場人物のキャラクターを劇的に変化させる手法は、80年代のモダンホラーによく見られるもので、当時の私はそれらに小説のダイナミズムを感じていたため、自分の小説にもそのような書き方をすることが多いのです。もちろん、この手法は相当な文章力を持って初めて成功し得るものであり、その点ではまだ私は至らず、結果的に読者に違和感を抱かせることになってしまうのだろうと考えております。
■「パラサイト・イヴ」と「BRAIN VALLEY」では書き方がかなり異なるため、これら2作が同様に読まれたということは私にとって重大な問題でありました。「パラサイト・イヴ」ではストーリーのテンポを重視したため、論理構築もさほど厳密にはおこなわず、言葉でごまかしている部分も多くあります。しかし「BRAIN VALLEY」の場合は、後半の神の出現シーンや登場人物の心情の変化も含めて、自分なりに論理を構築して描いたつもりでしたので、後半が「スラップスティック」として読まれてしまったことや、ラストシーンが不要と思われてしまったことは残念でした。
■前半は一見して説明とわかる説明を挿入してありますが、後半はストーリーを優先させたいと考え、説明を言葉の奥に隠すような書き方へとシフトさせております。読者がそういった隠れた説明を想像しながら読むよう計算しながら書いたつもりでしたが、あまり効果が得られなかったようです。これは私の筆力のなさが原因であり、さらなる努力が必要でしょう。
■「BRAIN VALLEY」のラストシーンは構想初期段階から決定しており、また実際に編集者に読ませても大変好評だったので、安心して出版したのですが、その後編集者すらも実は私の意図通りに読んでいなかったことがわかり、愕然といたしました。また「神」の登場シーン以降は、編集者の要請に従って300枚ほど書き直しましたが、それでも読者に伝わらなかったということは、私と編集者との間での意思疎通もうまくいっていなかったことを示唆しております。
■「BRAIN VALLEY」のような内容の小説を、文系出身の編集者と作り上げてゆく作業は、私の想像していた以上に困難なものでした。これは理系研究者が商業出版社から本を出すときにも起ち現れる問題だと思いますが、私の場合、このようなシステムを新たに構築するところから始めており、かなりの労力を消費します。

・・・もう,ここで私は瀬名さん一筋になってしまったのである。
そんなことありません!り,理解者・支持者は,ここにいます!
私きっと読者であり続けます!頑張って下さい・・瀬名さん・・はぁと。。
  あ,小田さんごめんなさい。「音楽」では小田さん一筋ですから。。

(笑)私は本物のSFファンではないのだろう・・・しかし
SF作家として,どんな批判を受けようとも私は瀬名さん流SFの構築を
ずっと指示し続けるだろうな。。そんなひたむきな執筆活動のバック・・
。そう,私って文学や音の系統など関係なく,
一人の人間を丸ごと好きになり,その作品を愛するタイプなのかも知れない。
読んだり,聞いたりするジャンルは,まるで脈絡に欠けているもの(笑)
あ,結局感情論でちょんでしたね。では・・


これら前半部分,後半の畳み掛けるような展開のいわば助走段階。「科学」の言説によって理詰めに押し進められてきた物語は,「閾値」を超えた瞬間,アブダクションや臨死体験という迂回路を経て,脳と「神」との関係が語られ,さらにコンピュータ内に発生したデジタル生命は,新たな「神」を招来します。脳→神→コンピュータ→デジタル生命→新たな神の具現,というプロセスは,作中においてじつに見事に整合し,まるでミステリの「解決編」を読んでいるような感じ。
しかも,作者はさらなる「どんでん返し」を用意しています。メイン・コンピュータOMEGAにつながれたチンパンジィのハナの存在は,「神」と「人間」という関係から,「神」と「生命」というレベルへと物語を押し上げ,ストーリィにさらなる転回をもたらします。また途中で挿入された「ミクロとマクロ」をめぐる議論−ミクロの集合体としてのマクロ,そのマクロによるミクロに対する規制・影響−は,クライマクスへと至る重要な伏線として機能しています。つまり,人間にとっての「神」をマクロとすれば,人間はミクロな存在です。一方,生命という,より広い視野に立つとき,人間にとっての「神」もまたミクロな存在といえるかもしれません。
ラストにおいて,具現化した人間にとっての「神」は,より大きなマクロの存在と,人間というミクロの存在との狭間で崩壊していきます(船笠鏡子が,具現化した「神」を目前にして「・・・わたし」とつぶやくシーンは,じつに象徴的です)。 作者は,そんな「神」の具現から崩壊までを,圧倒的なまでの筆致で描き出しています。そしてそれはまた,主人公の再生でもあります。息子が運転する自動車に乗った孝岡が見る「自分の知らない未来」とは,「脳」の活動には還元しえない人間の,生命の「未来」なのかもしれません。

ある方のこのレビュー,私のものに近い・・
posted by とし at 09:47| ウィーン | Comment(0) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする

2004年09月10日

■SFへの誘い

■□from rei
小松左京氏の文庫本。
しまいなくしてしまったと思ってたもの。
出てきた!やっほ(^^)

なにげに荷物の整理をしてたらね,第四作の長編,捨身の思いで実験的に書かれた「果てしなき流れ・・」である。

高校生だった当時,左京氏のSFというジャンルを越えんばかりの壮大さに驚いたのだ。え?こんなブンガクがあるのか。。。と・・時間と空間の狭間に生存し続ける人類の運命・ニンゲンの意味・・・それを科学的・総合的に認識に基づいて問うたもの。
日本沈没・復活の日など角川映画になり広告塔のようになってしまった感があるが,とんでもない巨物である・・と私は確信している。思わず読み漁った(というより求め漁った(笑))。書店に行けば左京氏のSFを集めてまわった。。。

・・従って,無限の未来は『無限遠』として距離−空間感覚に翻訳される。もっとも粗雑な喩えとして,時は『流れ』として表象される。これは人間の意識の“ふりかえり”作用と“予見”作用により時の経過感覚が,空間的な移動感覚として表象されたものである・・今かりに,我々の認識できる,時空連続体のうち常に一方向へしか流れていないそして一回性としてしか現象しえないような時間軸を直線として表象しよう。。。(アインシュタインのモデルでも,時間は三次元の上に積み重ねられる,一次元として考えられていた)。・・この幾何学的表象に固執して時間を幾何学的に扱うこともできる。。・・ここに時間的二次元平面ができ,ここには,最初の時間軸に平行な,全ての時間軸,言い換えれば全てのパラレルワールドが含まれることになる。(いろいろ略・・読んでみてね)
というエスキース・・

多次元の『進化管理』への地球的な反抗・・・
『存在』・・『意識』−−『自由意志』『感情』を持つ以上意識体に他ならなかった。。
多次元的超進化の『場』・・・はそれ自体がある方向へ向かって動いていた。
そして,ある強大な意識が呼びかける・・

・とまれ・・・・

そして,エピローグへ・・・

あ,また読んじゃうぞ。
う〜〜ん忙しいにもかかわらず,
止まらなくなってしまう。

その次はミトコンドリアの瀬名さんの文章。パラサイトも読んじゃいたい。(._.?) ン?角川の回し者じゃないかって?・・違うよ〜〜。
瀬名さんの科学に対するエッセイ,教科書会社のリーフレットの載っててね,思わずコピーしちゃったよ。
脳のお話もまた読んじゃってかけたら書きます。
大好きなの,瀬名さんご自身のこと。
(あ,またみーはーって笑わないでね〜)続きを読む
posted by とし at 02:48| Comment(2) | TrackBack(0) | ■favorite | 更新情報をチェックする
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