2010年11月28日

■効率化

現在6年の担任をしているが,
理科は「粒子」のカテゴリ水溶液の単元を終え,
月や太陽など宇宙的な単元「地球の周辺」のカテゴリに入っている。
また地層や化石,地震など「地球の内部」の学習も平行して進めている。
新指導要領の移行期でもあり,理科の内容区分の組み替え2年目,
各種カテゴリ間の指導内容の移動があり,各校とも慎重に進められているはずだ。

行事の多い2学期は,とかく「体験学習」をする機会に恵まれ,
 …というより,各教科ともその「場」をせめぎ合っている状態であり,
現場としての本音は『どーしたら時数が確保できるんでしょーか?』の1点に尽きる。
 …なんていうと「だからゆとりの時間メイン,前回の指導要領にしてやったんじゃないの」
とのささやきが天から降ってきそうであるが(笑)

運動会があったでしょ,社会科では校外学習(国会見学)でしょ,水墨画体験・茶の湯体験でしょ
環境学習(総合)として,郷土の環境からグローバルな環境まで突きとめたいでしょ…etc。
理科も水溶液関係の実験,地学の地質調査を関東ロームと関連させたいでしょ。
それをフェスタでプレゼンさせなきゃでしょ。
新たに,月や太陽の観測もしたいしね。
家庭科だって,調理実習を生活に生かせるような発展をやりたいし,
作ったトートバックをちゃんと生かせる場を考えてるでしょ…。
英語活動も,毎週HRT(担任)が案を立てて,ALTさんと授業。
国語も宮沢賢治シリーズで,何とかポスターセッションやらせたい,
しかも,テレビ番組ばりのニュースキャストを計画する単元もある。
算数は5年と6年の内容を,これまた一気に移行期として定着させ,
しかも「速度」だの「密度」だのって,けっこう難解で中学校に直結する単元。
その内容を『話し合い活動』でやろうとしたらとんでもない時間がかかる。

真面目に真剣に取り組んでいたら,卒業できずに終わってしまう。
「そしてわたしは途方に暮れる」なんていっている場合ではない。
教材の内容を吟味し厳選し,体験学習のポイント化を…
それしか打つ手はないのである。
「いかに効率化を図るか」
各校の学年,あるいは学級担任が,それぞれの知恵をしぼって
「すきますきまにいかに仕掛けをしていくか」
「スリムにした点をどう補強するか」
などなど,けっこう苦慮しながらがんばっているわけだ。

‘デジタル化’を,一辺倒に推し進めることのみ望んではいないが,
「効率化」のためには,全く必要不可欠な教育改革手段の1つとしたい。
‘体験’を前提として,あるいは検証の場に設定して,
理解や知識枠の拡張のためのツールとして活用を図っている。

理科を中心に,昔からの老舗↓こちらには,大変お世話になっている。
デジタル教材
また,6年生くらいなら「宇宙」に様々な「視点」の位置を定めて
(地球上の自分からみた天動説から,宇宙を外枠から見た地動説まで)
ある程度客観的なモデル化した見方ができる。
(ただし,前提として太陽や月や星の「観測」をしっかり行ったあと)
こんな時はありがたいこちら。

また,惑星の軌道などモデル化してあるソフトも多数。
それらを,しっかり活用しない手はない。

「水溶液」の単元は,もちろん実験中心に進めたが,
最終のまとめや,リトマス苔から作られる試験紙製造工程などは
しっかり,デジタル教材バンクを活用させて頂いた。
…無論,「実際に見学に行く」って方がよい場合もある。
どこを重点化するかにもよるけどね。

さて,デジタルバーチャルな存在「bit」
このたびブログペットサービス終了に伴い,お別れと相成った。
単なるネット上JAVAスプリクトやフラッシュプログラムの産物…
と言ってしまえばそれまでだが,私にとっては何となく
いつもこの空間に,それとなく住まっていた住人。
情が移ってしまう。
漫画の主人公であっても,映画のヒーローであっても,
「フィクション」の中に思いを寄せるのとわけは同じだ。
ブログのカテゴリ□from bitは永遠にと思っている。

…極論,ここにこうしてなんだかんだと駄文を並べている
私「とし」という存在も,
何となく愚ブログをご訪問頂いた皆さんにとっては,
リアルな存在ではないはずで,
きっと「ではでは〜」なんて消えてしまっても
痛くも痒くもないはずで,bitと同じウエイトなのかも知れないけど。

さて,本題が横道にそれてしまったが,
こうしてつながれるのも「ネットワーク」の発達の御陰。
人間関係を「効率化」したくはないけれど,
即効ネットワークの手段として,ウエッブが役立っているのは
確かかも知れない。
posted by とし at 16:51| 栃木 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2009年05月05日

■つながり

連休3日目はウォーキングに始まり,ML仲間や理科仲間との連絡調整及び関係HPの構想。そして,PC何機かにバックアップ環境を作ったりなんだり。掃除もしたいな・・と思っていたけれど,見て見ぬふりをしていた(笑)あ,本日もウォーキングに主人といってきたよ。朝の空気は清々しい・・(^-^)

最近,それまでかたくなに(笑)敬遠していたmixiにご招待して頂き,そちらの世界も彷徨っている。コミュニティなどを歩いてみるとなるほど,それなりの主旨をもつ方達がそれなりに集い構成されている。足跡もぺたぺたと残り,自分のホームにどれだけの来訪者があったのかも一目瞭然だ。携帯の登録も必要で,端末が「個人」のもとにおりてきているネットワークの性質上,心地よいと感じるユーザーも多いだろうな。匿名性を維持できるし,言葉が先行してしまえば交流にも不当な歪みが出てきて然るべきだし,明暗・清濁併せ持つ集い環境にもなるだろうな。

現在交流しているMLも,どちらかといえばmixi寄りのサイト構成だ。公開するしない如何で,閉じた系交流コミュニティ内での情報交流が可能な仕組みになっている。教育現場の良性な機密性の保持も大切かも知れない。・・本年度は低学年なのでゴーヤープロジェクトでの交流は見合わせて頂いた。で,「はるかのひまわり」。その主旨をどれだけ子どもたちが共有できるか分からないが,生活科の中で無理なく関わりがもてたらと考えている。上司に相談してみるつもりだ。

自分から求めたり,拓いたり,セーブしたり。こうした「人造」の情報環境は,「ヒト」が作ったんだもの主導権は「人間」であるべきだ。流れに流されるだけではなく主体的にね。かといって抗うこともなく進めばいい。必要以上の危機感を抱くことはないけれど,安易な危機管理意識でもいけない。そう。。

  ♪戦い続けた分けじゃない
    流されてきたとも思わない♪

改めて小田さんの歌詞を共感的に口ずさんだ。
posted by とし at 10:08| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2008年05月09日

■ゴーヤーの日

昨日は「ゴーヤー(5月8日)の日」
沖縄のネットのお仲間から,心のこもったメッセージとともに
一袋のゴーヤーの種が届き,子どもたちとともに種をまきました。
3年生7人の子どもたち,@沖縄の響きに目を輝かせ,
地図を必死になって探して,
「あ,ここから届いた種なんだ」
「ここのお友達のお手紙なんだ」
と意欲満々。

ゴーヤープロジェクト
北海道から,沖縄までのあたたかなつながりの開始です。
無理なく,笑顔の交流をさせていただけたらって思っています。
とても,うれしい日々の始まりの日でした。
posted by とし at 05:40| ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2008年02月13日

■ボランティア

一昨日,ローカルな和太鼓のアンサンブルグループの番組を偶然見てて,久々パーカッションのかっこよさを感じた。打楽器は素敵だ。動物の本能なのかも知れないけれど,胎児が母胎の中でずっと包まれている鼓動や音や,無意識のうちに身体はリズムを感じ取っているのかも知れない。いろんな国にいろんなリズムがある。ナショナリズムの原型なんて言ったらなんだが,大地に根付く祖国の匂いや空気や温度と同じで,身体に染みついているのだろうか。

だからなのか,私は祭が好き。盆踊りも,秋祭りの御輿やお囃子も,子ども達を連れ,おじいちゃんおばあちゃんと一緒に出かけていった。少しだけ若かった舅は町内のお囃子連のメンバーだったし。縁日も金魚すくいも出店も,そんな物たちみんな大好き(笑)

究極,ボランティアの原型が祭にあるのだそうだ。就労の義務もないのに,利害抜きで町のために,個人の時間や労働を提供するからか。まあ,そこには,小さな共同体の構成パーツとしての所属意識や,所属義務の感覚があるのかも知れないが。

昨日の3年生の算数は,ボランティアティーチャーによる珠算の授業だった。3年生は「学問事始め」的な教科領域が多い。生活科が理科と社会になり,総合的な学習の時間が始まる。そして,音楽の「縦笛」,国語の「習字」が新たに始まる。そして和製計算機の「珠算」。新たな教科のオリエンテーションもさながら,技能を伴う「縦笛」「習字」「珠算」にはボランティアティーチャーをお願いする。(五年生の家庭科も同様で,ミシンや調理などの技能はボランティアさんをお願いする)
リコーダーにはプロの笛吹が,楽器専門店にお願いすると来て下さる。『はーい,みなさんこんにちは。今日は私たちと一緒に‘はじめてのリコーダー教室’。楽しく勉強しましょうね!』・・なんて,歌の兄さんお姉さんのような感覚の授業。持ち方から,運指・息づかい・タンギングまで懇切丁寧に指導。救急車のサイレン「ピーポーピーポー」も教材だ。しかもドップラー効果も真似してくれる(笑)
習字・珠算に関しては,地区の習字・珠算塾の先生が来て,同じく技能指導。筆の持ち方・運指・初筆の入れ方は勿論,筆・硯・墨の扱いから,筆洗・片づけまで,すんなり効率的に教えて下さる。プロの方達の指導は,本当に目から鱗。『いいですか,‘一’の筆はトン・ツー・トンですよ』・・なるほど入筆「トン」と筆を座らせたら「ツー」っと横に運び,「トン」と最後筆を終わらせる。子ども達,リズムとともに基本の筆使いを自然に覚えてしまっていた。

さて,本日も地区の珠算協会の,現役珠算教室の先生が3人いらっしゃって,無償で授業を構成して下さった。担任と私とがサブに入ると5人の指導者で30人強の児童を指導できると言うことだ。
『はい,まず,説明を聞くときはそろばんはこの位置に置いて。こうして構えます。このように玉を入れます。こうして払う指は・・。』主破離。型をきちんと押さえる指導は,やはり教授の基本だと思う。先日,ハードルの為末選手による「授業」を見たが,まさにランニングフォームの矯正の仕方など,日本人の体型から科学的に分析し,理にかなった指導をしていた。素人では,ああは,ツボを得た指導にならない。多分,私など根性論「頑張って走れ!」しか言えないだろう(笑)

「学び」と言う言葉が「真似る」に因るのだとしたら,まさに「読み書きそろばん」のスキル指導はその意味での「学び」にあたるだろう。問題解決や,児童同士の学び合いや,思考力や想像力など,弾力のあるPISA的「学力」の本筋もさながら,きっちりとやり方を指導できる教員の力量こそ,本質的教授力だと感じた。堂々と,知識や技能をツボを得た,的を射た方法で,シンプルに伝達できるエッセンシャルな教員がある意味見直されるべきか。子どもの学びを待つことも,子どもに単刀直入伝授することも,両方大切なことだ。

ボランティア,ソロバン塾のおじいちゃまの塾長さんに,子ども達以上にいろんなことを教わった。。
posted by とし at 22:40| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2008年01月31日

■出張報告

おはようございます。先日の出張“番外編”をアップしていたけど,“本編”も…と今頃になってエントリ(笑)
第3回 KOGANEI授業セミナーに参加して
視察者 とし
視察日 平成20年 1月 25日 (金)
視察校 東京学芸大学付属小金井小学校

1 セミナーの概要
(1)テーマ 学力育成のポイントはこれだ!
   後援:東京都教育委員会・小金井市教育委員会
(2)メリット
 ■公開授業・協議会 7部会10授業
  …学力育成について,授業を通して具体的に提案
 ■講演9本
  …一流講師による学力育成に関する最先端の話題
2 授業研究・協議会の実際・算数部会に参加して
(1)算数部会テーマ 根拠をもって問題解決をすすめる子の育成
  2年:かけ算,6年:分数のわり算 の2授業を通して提案
 →両授業とも,「1とみる」ことを大切にし「数学的な考え方」をのばす授業
(2)提案授業から
■2年:かけ算…合理的な「ひとまとまり」を見つけ,いくつ分で全体を表す 3・6・9の段・・同じ数のまとまり
 問題 ○の数をくふうしてもとめましょう

○○○
○○○
○○○
○○○○○○
○○○○○○
○○○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
○○○○○○○○○
方形でないアレイ図
 一つの段のかけ算が使えないアレイ図(上図)を利用し,自力で数のまとまりに気づき,かけ算の意味を深める場を提供していた。児童達は3・6・9のまとまりに気づき,手元の作業用紙の図を区切ったり,移動させたりしながら各々の考え方を表現した。
 さらに全体指導での拡大アレイ図により,児童個々の多様な考え方を共有する場としていた。かけ算が,同じ数のまとまりを効率的に計算できる方法だということに気づき,思考の深まりがみられた。
(個→全体の話し合い:教材の工夫による思考の場の提供)
■6年:分数のわり算…わり算解決必要な「1」に気付く「分数÷分数」
 問題 2/5÷3/4=説明=2/5×4/3の説明の部分を考えましょう。
・「計算のきまり」を根拠とする(分数÷整数/整数÷整数/÷1に置き換える)
・「数直線」を根拠とする
 事前に課題を投げかけ,個々が解決方法の説明をもちながら臨んだ本時。全体で「計算の決まり」「数直線」の両者の意見を発表し,「2/5÷3/4=2/5×4/3」の解法に至る考え方を共有していた。既習の「計算の決まり」や「数直線」を根拠にして考えることで,合理的に説明する良さの視点も与えていた。
(全体の話し合い:全体既習事項を,うまく再構成することによる思考の深まり)
(3)協議会及び講演会
■協議会より
…「1とみる」ことを大切にし「数学的な考え方」をのばす授業について

 2・6年,両授業とも,児童達が様々な観点からの多様な考え方を出し,説明の仕方も,発達段階に応じて,筋道の立った明確なものだった。ある児童の考え方を,本人でなく他児が説明することをしていたが,理解を深めるための一助と考えられる。
 丁寧に,1人1人の考え方を採り上げ,共通点差異点を探す方法をとっていたため時間がかかり,折角の良質な意見が採り上げきれない点の指摘があった。事前に児童の反応を把握し,効率的に類型化を図ることもひとつのあり方ではないか…なども協議され,有意義な分科会となった。
■講演会から
…『まとまりについて//小学校算数の集大成としての分数の除法』

 2年アレイ図の利用の授業から,日米の児童の「数のまとまり」としての捉え方のちがいを例示し,数学的問題解決の指導への言及をされた。
 さらに,6年の分数の除法を受けて,わり算が「除数」を1と見たときの非除数の割合…の視点をもって指導し,分数のわり算が短絡的「ひっくり返してかける」の指導から,数学的な思考力を高めながらの指導へ。分数の除法ができるようにすることも大事だが,そのことを通して,数学的な見方や考え方を育成することが重要との示唆を頂いた。
3感想
 今回で3回目をむかえるという授業セミナー,多岐教科にわたる授業公開と,専門のすばらしい講師陣を招いての講演。「子どもの姿を通し,より実践的な提案・協議・講演をコンパクトに実施」のセミナー本来の主旨に直に共感できた。そして,今後の授業実践に生かすことはもとより,校内の授業研究にも反映していきたいと感じた。

・・と,某ローカル会報誌に,A4一枚紙面にて報告させて頂いた。

・・……(-。-)
posted by とし at 05:56| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2008年01月19日

■TTの独り言

■単位概念・有用性へ
 3年生の算数のTTとして授業に携わっている。この学級には,「ジョニー」というぬいぐるみキャラがいて,子ども達と一緒に算数を学んでいる。時折思考を混乱させる間違いもしでかす,かわいい熊ちゃんである。子ども達,ちゃんどクラスの一員として,席も確保し,遠足にも連れて行く。いつの間にか,ジョニーにストラップやマスコットがたくさんついていたりして。「とし先生にも,おそろい!」って,女の子にジョニーとおそろいのマスコットをもらったりして(笑)素直で,のびのび,あったかい学級である。さて,その学級も3学期になり「重さ」の単元に入った。

 担任の先生が『比べっこをしようか。お相撲さんと先生だとどっちが重い?』と問題提示。すぐさま子ども達は,「そんなの,お相撲さんに決まってるよね。」「朝青龍だったら一番かなぁ。」などと,話題が拡がる。顕著なものの比較。
『じゃさ,みんなのノートと教科書は?』
「え?うーん,教科書の方が重いかなぁ。」
「え?だって資料とかいっぱい貼ってあるから,ノートの方が重いよ。」
「わかんないなぁ。うーんどっちかな。」
『ふーん,どうやったら重い方が分かるかな。』
「持った感覚で分かるよ。ほら,なんとなく教科書の方が重いかも。」
  (と持ち比べる)
「まってまって,落として速く落ちた方が勝ちだ。」
  (椅子の上に立って落としてみる)
「あれ,同時だったみたいだ・・。」
「シーソーにしてみる?ほら。」
  (定規と消しゴムでシーソーをつくる)
「なんかうまくいかないじゃない。」
あーだこうだと,少しの間ブーンブーン・・バズセッションが続く。
「ちゃんと,比べられるシーソーが欲しいな。あ,そうだよ先生,
 5年生がね,2学期の時プリンカップで面白いの作ってたよ。
 こういうやつ。」
(両腕を広げて案山子みたいになり,てんびんのことを指している)
『ふーん,どうしても使いたいっていうんなら,
 とし先生が5年生にお願いしてきてあげようか?』
「え?ほんとー?わーい。」
5年生の担任に話して,理科の「てこ」の導入で使用した子ども達の手作りてんびんを,グループ数お借りした。休日,子ども達のために,最低条件,腕の長さなど考慮し,自身でのこぎりを使い揃えていた担任である。教材研究に手を抜かない3年目の彼。「あ,いいっすよ。どうぞどうぞ。」快く承諾。直接比較のアイテムをゲットである。
『ほーら,5年生からのプレゼントだよ!』
「うわぁぁ!!はやく,比べようよ」
・・・これだけでも表面的な意欲や関心は高まっていく。人的,こころ的学習環境か。それを,数学的関心・意欲・態度へと高めていくための,しくむ場づくりが大切だけれど。

 そして,お決まり,直接比較の大変さを体験し,1円玉(1g)を使って間接比較,単位概念構成へと続いた。そして,ぬいぐるみジョニーの重さの予想から,ランドセルへの移行で「1g」から「1kg」の単位の拡張をし,数直線から自動上皿秤の目盛りの読みの練習も重ね,単元がそろそろ終末に入ってきたところである。水1g=1kgの体感のため,いろんなサイズのペットボトルや,牛乳パックもさり気なく置いておいた(笑)

 以上のように,3学年ではメインTを担任,私がサブTに徹している。時折「とし博士」として,担任の先生が上手にたてて下さり,きっちり指導すべき点所を教えたり,支援員として,個別に援助や指導をしたり,自在に私の立場を有効活用して下さっている。理科の安全指導や,課題別グループのお手伝いなんてことにも,顔を出させていただけたし(笑)
 ずっと以前に「重さ」に関する授業研究を行った。小4理科での授業。現在,小5の単元となり,「てこ」の学習でモーメントにウエイトがかかっている単元である。今更ながら,同じ「重さ」を扱うにしても,目的的に理科と算数の大きな差異点を感じた授業だった。

■分数・小数//集団を分け小さな学び単位に
 先ほどの話,「てんびん」を拝借させていただいた5年生,こちらでは,「分数・小数」の単元に入った。一斉学習と少人数学習を,単元の中でうまくモザイクして進めている。スキル習得の学習場面に置いては少人数。あるいはミニテストなど,時中の到達度評価から,自己評価に基づく気軽な習熟度別(じっくりコトコトコース・さくさくドンドンコース)の小集団に別れて,1人1人にじっくり向き合って学習を進めている。TTの話し合う時間を,だらだら持つことができない教育現場である。担任と私がさくさく話し合いを持ち,即断即決,指導が偏らないよううまく入れ替わりを図りながら進めている。総合学習室(オフィスとし)に,息吹が戻るときでもある(笑)
 3年生とともに「算数面白いから好き!」こんな声が増えた学年である。多分に,小集団で「指導者と児童」「児童相互」の交流回数増加が,体感的に伝わっているからかも知れない。40人近い児童。どんなに全員発言が成立した授業であっても,交流密度が違う。小人数での密接な関わり…。赤ペンを持って直に机間をまわり,快速なKR・軽快なレスポンスが行えることは,計算スキル学習において効果大。
 ドリル冊子やプリント(各学年の段階別計算方法の急所・公式・発展問題など)をしっかり用意しておけば,戸惑っている子ども,難なくこなして時間を持て余してる子にもロスなく対処できる。もちろん一斉指導の良さをきちんと踏まえ,気張らず・構えずに少人数指導を,繰り返し適宜取り入れていく。今のところ,これが一番5年生には適しているようだ。・・さらに模索中。

■比・比例・反比例(笑)
 6年生。学級集団内でのいろんな問題が頻発している学年。1学級20数名だが,卒業も控え,デリケートな配慮が最も必要な学年である。人間関係の配慮のために,担任の先生方と,学年解体して1学年3Tで総合学習で進めてきた。
 5・6年ともにPCスキルはそれなり。パワーポイントで自分たちのまとめスライドをすんなり作れる。情報入手手段の選択もうまくなってきており,どんな方法で調査・実験をすればよいか,アポの取り方から,実地検証なども自分たちで切り開ける。どんな形で発表会を持つと効果的か,紙メディアか,映像か・・など伝達対象(下級生・保護者)の相手意識を考慮しながら適切に進められた。

 ・・と,それが算数となると,個人差の開きが大きく,まさに,こちらも学年解体での関わりも検討された。等質集団ばかりではなく,意図的に異質な集団配置を提供し,人的な揺さぶりも必要だったし。。まだまだ,発展途上。比の到達度評価に関しては,それなりの結果が得られたが,はてさて,比例(ただ今比例定数の理解部分)を,きちんと定着させるために,悪戦苦闘中である。うーーーん,どうしよう。

 そうそう,とりあえず,どの学年にも教科書の部分拡大を多用して進めている。超拡大コピー(笑)や拡大プリンタなど,本当に教材づくりも容易くなった。実物提示,半具体物提示とともに,教科書を大切にする昔ながらの指導。ここだけは文明の利器に感謝である。
posted by とし at 17:27| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2007年11月09日

■それでも

総合の授業ヽ(*^^*)政界や教育界がどんなに動いても
大人や 社会の都合で波打っても
それでも
育みの活動はこうして続いていく
流れがよどんだり 滞ったり
歩みを止めて佇んだりすることはあっても
それでも
子ども達は 時系列に沿って
成長していくのだもの
私の内緒の仕事部屋(笑)・・総合学習室そして
其処に私は立っているのだから
どんな はじっこであっても
こどもたちは
それでも歩み続けているのだから

福祉に関するコーナーだってある。・・・ってあのね
「切磋琢磨」はただ今「せっぱ詰まった」になっている(笑)
月曜日 理科の研究発表会・・子ども達のプレゼンの指導 間に合うんでしょうか。。。

悲痛な叫び(笑)
posted by とし at 03:57| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2007年10月05日

■水面下

本日6年生との理科の実験。
「水溶液の性質」の単元も終末になってきた。塩酸や水酸化ナトリウム等の溶液や,リトマス・BTB・フェノールフタレインなど,ごく基本的な指示薬が登場し「化学実験らしい」事ができる単元である。酸性,アルカリ性,中性など溶液の性質による仲間分けでさえ夢中に試行し,意欲的に実験に臨んでいる。酸素や二酸化炭素などの気体発生,ガスバーナーなどの加熱器具による実験や,寒剤の使用など物質の状態変化の実験でもそうだが,ちょっとでも専門的な実験器具を使うと,子供らはいかにも「実験らしい」と感じるらしく「先生,今日の実験はすごかった。」との好評を得る。・・つまり,単なる格好や形式で,なんだかスゴイ実験をしているような錯覚に陥るらしいのだ。そう,はったりね,ハッタリ(笑)

理科離れなんて言われているが,机上で瞬時に物質の変化していく様を確認するだけだって,興味深い事象である。本当は子ども達は理科が好きなのだ。とっても。あと半年も経てば,中学校で分子レベルの化学式を学び,その化学変化の本質が理屈で分かるようになるのだろうが,今のところは表面的な変化を視覚的に確認したり,質量や質的変化を試薬によって判別するに留まっている。ある意味「すげー,でもなんで?」がイリュージョンとあまり変わらない,そんなレベルの動機付けになっているんだろう。彼らの「理科好き」の一因は,観察実験などの体験活動にあるのかもしれない。単純な理由だけど(笑)

「先生,TTでやらせて頂いて本当に良かったです。私一人じゃ薬品を扱えません。。」
本年度はじめて6年を担任している若い彼女が呟いた。本音だろうな。小学校教員はそれでなくても,いろんな分野での教材研究しなくてはいけない。学年を追うほど専門性は増し,歴史も数学も,国語に置いては純文学や古典だってその域に入る。新採3年目に高学年を持った私が,一番苦しんだのはそこだ。方向音痴・運動音痴にもかかわらず,体育も持っていたので,陸上にしてもドッジボール以外ルールも知らない球技種目にしても,目もあてられない指導しかできなかった。若いって言うそれだけで,全教科担当だったのだ(笑)当時の6年生たち・・ごめんね。ってあやまってももう遅いか。

確かに,こんなシンプルで基礎的な実験にもかかわらず,その実験準備には手間がかかる。塩酸や水酸化ナトリウムの規定濃度の調整から,指示薬の調合。発展のための紫キャベツ,例示のため,酸性・アルカリ性の顕著な生活品の準備。炭酸水・二酸化炭素の水溶液,水溶液に溶けるアルミ・鉄等の金属の準備。本当に時間ばっかりかかる。それだけではない。1人1実験なり,グループで何種類ものサンプルを扱う実験なんかして楽しんだのはいいが,劇物にもあたる薬品で金属片の溶解をした後の,途方もない数の試験管の後かたづけがあるのだ。

何年もいろんな学校で理科を担当してきたが,さらにやっかいなのは後始末である。理科室の片隅で,ずーっと,ミョウバン等の結晶づくりのビーカーがそのままだったり,水溶液の中で朽ちてしまった金属片の試験管が放置されていたり,冷蔵庫の中では発芽実験のシャーレがカビの培養状態になっていたり。担任は,次から次へと展開される教育課程の進行を担うだけで手一杯なのだ。

理科や算数のTTという立場だからこそ,今までになく準備や片づけ・教材研究に費やす時間を捻出できる ささやかな幸せ。先ほどの6年担任の彼女にこう続けて答えた。
「あ,私もとってもうれしい。こんな風に自分の仕事を生かしてもらえるって。薬品準備要員,そんな傭兵に徹するから(笑)」

湖面を優雅に滑るように泳ぐ麗しき白鳥。その実,水面下での必死の水掻があってのこと。そんな水面下の水掻きに徹することも,何か素敵に思えた本日だった。おっとぉ,私は定めしガチョウの足か(笑)

ふと・・
posted by とし at 20:04| ☁| Comment(4) | TrackBack(1) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2007年06月19日

■きれい!(^-^)

現在,TT教員として算数の授業に出ることがほとんどだ。今まで,理科の教育課程や年間計画などとのにらめっこが多かったが,改めて算数の,ひたすら系統的年計の美しさに驚嘆しているところでもある。

はじめ「整数の性質」として,5年が「偶数奇数」から6年が「最小公倍数,最小公約数」など,各学年とも同時期に集中して同領域が進む。TTとして,縦割りにその進度を見渡せたことがラッキーだった。そして,最近,3・5・6年とも,図形の学習がはじまった。直角(垂直)や平行,多角形(主に四角形・三角形)の性質,立体の見取り図から展開図。様々な発展が見られる。

ちょっと発展させると,オイラーの定理的パズルもつかえるかもしれない。正三角形からなる,Δ(デルタ)多面体を作っていくと,4・6・8・10・12・・・18面体はできないし,20面体以上のΔ多面体もできない。しかも奇数面体もできない。面・辺・点の増え方が,等差数列になっていること・・・その法則性につきる。
面:F(Face),辺: E(Edge),点: V(Vertex)として,
全ての多面体のオイラー数は2(F+V-E=2)
…な〜んてことを,指導者が含んでおけばよいはずだ。そう,数学って美しいんだよね。

一筆書きだってそうだ。一筆書きが可能か?の判別は,交点の似集まる線の数に目を向け,偶数本か奇数本の偶点・奇点を区別し,判別できる。
●どこからもOK  :奇点が0・・・起点と終点が一致した一筆書き
●特定の起点からOK:奇点が2個・・一つの奇点が起点で,他の奇点が終点(駄洒落てる訳ではない(笑))
▲できない     :奇点が4つ以上
さらに「ケーニヒスベルグの橋」も,一筆書き発展の工夫だ。ケーニヒスベルグでは,「7つの橋を全部,一回の通過で渡ることができるか」・・これも奇点で解析されていた。幾何学のトポロジーや,インターチェンジへの応用も,しかも和算書「真元算法」の「浪華二十八橋智慧度」も同様だ。・・しかし和算はトポロジーに発展はしなかったのだけれど。・・・ってことで,美しく趣深いよね,算数って。

今年,こうして算数・数学に携わることができて幸せだと思った。亡き父も数学教師だったから,よくそんな理論本をおもしろがって読んでたっけな・・。

銀林先生の著書から・・・
総合的な学習に因み「課題学習」の基を突いていた。大しておもしろくない課題に囚われたり,低い次元での調査や試行錯誤で這いずり回ったりすることになる。かつての生活単元学習の二の舞への危惧。・・それを防ぐには,前提としての各領域の内容をしっかり身につける分析的学習が必要だと。試行錯誤と対立するのは,見通し(insight)であるが,必ずしも相反するものでない。いくつかの定理が頭にあって,ある程度の見通しがつくのだと。今,もう一度教育再生を望むのであれば,シンプルな機能美に立ち戻る必要があろう。
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2007年06月08日

■ふぉりなー

ご無沙汰です。
ご無沙汰していた少しの期間,自分の所属する理科教育団体の支部HPづくりに終始しておりました。MyHP「なちゅらるず」の更新もなかなかできないままでおりますが,老後の楽しみに・・・ということで,のんびりしたスパンでまいります(笑)

さらに,地元の大学教育学部付属小での公開研究会への参加も。勤務校の総合的な学習や,生活科の単元および授業構想に行きづまり,とりあえず,新しい視点を頂きたくて,即行ローカルに郷土の教育研究先進校へと行かせていただいたのだ。

ふと,懐かしい人との出会い。そういえば,以前にもこの会場で心ざわめく出会いがあったのだけれど(笑)当日の生活科の授業者は,以前の勤務校の同僚だった方だった。階段をふらふら登っていると・・聞き覚えのある声。
「あ・・toshi先生じゃないですか!!来てくださったのですか?」
「あ〜miya先生,ご無沙汰でした。授業提案,拝見しに参りましたよ。」
「あ,でもなんだか恥ずかしいなぁ・・。どんどんご意見下さいね。」
「ふふ,楽しみだな。がんばってくださいね。」
生活科生活科の研究責任者:要をつとめるmiya先生は,30代の男性教員である。生活科=低学年=女性教員・・・と関連図面を引いてしまいたくなるのだが,彼は,付属小に赴任してこの方,ずっと生活科にこだわり続けているのだ。たしか,社会科専攻の彼。とても切れ味のよい,シャープな視点をお持ちだ。しかも,子どもたちへの眼差しがとてもあたたかい。今回の授業でも,彼の人柄通りの授業のぬくみが伝わってきた。

私の授業の観点は,勤務校での総合と生活科の系統および関連を明確に図りたいための,生活科→総合的な学習の時間ソフトランディングである。総合の基礎としての生活科・・という位置づけを自分の中で創り上げてしまっていた。
・・実をいうと,生活科部会に参加させていただくのははじめて・・・。「理科」という教科にこだわり続け,公開研究会のほとんどは理科に関連するものばかりだったから。

彼の人柄はもとより,彼の生活科の構想に目を丸くした。
・・生活科ってスゴイ。低学年のうちにこれだけの資質を養うのか・・
・・こんなに,子どもは授業構想によって育まれるのか・・・
・・親まで巻き込んで,保護者のさりげない啓発も含んでいる・・
学習スキルの終始一貫。彼のこだわりが,一連の単元に息づいているのだ。
素敵だよ。miya先生。
確かに,付属小だからこそ,かなり前衛的なプログラムが組めるし,付属小の子どもたちだからこそ,成立できる授業なのかも知れない。しかし,その彼の信ずるところの「可能性」は,一般の公立小学校でもある程度のアレンジで取り入れることも可能かも知れない。

当日の分科会,前半は4年生の総合的な学習の時間の部会(ウエッビングでなかなかおもしろい提案の授業だった),後半はmiya先生の生活科部会。・・どちらもフォーリナー。うまく,専門的な深い所まで踏み込んだ意見が持てずにいた。・・しっかし・・miya先生ったら,司会者に目配せして指名してくるんだからもう・・・。しどろもどろになっちゃった。
とにかく研究テーマからおりてくる,各部会の筋の明確さとテーマの具現化の所作がわかりやすかったことなど,目についた一般論を述べ,最後にmiya先生の授業の中での子どもたちの動き他,単元の組み方に対する感想を一言。

本年度から『次代を担う子共たちへ』という研究テーマ1年次。
互いに高め合い響き合う授業の構想。文部科学省初等中等教育局教科調査官:安野功先生の講話もなかなか新鮮だった。いつも,理科畑の調査官の先生の講話は拝聴するのだが,「社会科」という視点からの新たな教育改革の動向は,自分自身の幅を広げる糸口になった。影響をあからさまに受けやすい私。社会科の専門書などはじめて購入するにった(笑)

一日中フォーリナーだった私でした。
posted by とし at 22:03| Comment(4) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2007年05月26日

■同業者(笑)

一昨日,鎌倉の街を散策してきました。翌日の25日(金)の箱根の旅程は,朝から雨脚が強くちょっぴり残念でしたが。。

■■■

初夏の鎌倉は,鮮明な深緑の空気に充ちていた。さっぱりした気候の中,グループ活動も(多少のすったもんだもあったけど)順調に進んだ。鎌倉五山第一位の建長寺を始点にグループ自由行動。私は鶴岡八幡宮でのチェックポイント。うむ,7班をチェックし終えるまで,ずーーーーーっと八幡宮の境内。ふらっと彷徨いたくなる衝動に駆られながらも,「いかんいかん,職務中だ。」と自己を戒めていた。様々なぶらり誘惑と戦うって結構辛いこと・・(笑)

修学旅行の小中高校生であふれる境内。だいたい,帽子をかぶって栞らしい冊子をもち,カメラを首から提げ,大銀杏か舞殿付近にてぼーっと立っている,時にはサングラスなど着用,こんな人たちは,ほとんどの確率同業者です(笑)
「おいこら,そんなところに入っちゃいかん!
 階段の端によらねーとめーわくかかるだろーが。」
「ほれ並べ,大銀杏をバックに,グループの記念写真だぞ。」
ほ〜ら,やっぱね。ひとりほくそ笑む私。・・いや,他にもほくそ笑んでる同業者さんたちがいたかも。(笑)

「わーーーーーっせんせーーーーい,やっと辿り着いたよぉぉぉ。
 銭洗い弁天から迷子って感じぃ・・。遅れ気味だよぉ。」
と同じリアクションで,こっち目掛けて吹っ飛んでくるので,
「おお,よくきたねぇ,がんばったねぇ・・」
とお答えしそうになる。が,我が校の子供らかと思いきや,私を通り越して一つ後ろの同業者さん宛のリアクションだったりするのだ(笑)

「あ,あの,すみません。段葛ってどこですか?」
「あのぉ,国宝館にこっからだとどういけますか?」
「失礼します,頼朝の墓ってどーいくんですか。」
見知らぬ児童生徒さんたちから,何気なく,しかもなんの疑いもなく質問される。こんな時代だ,不審者かもって勘ぐりもあろう。そう易々とおじさん・おばさんには道を聞かないだろうに。彼らも,ちゃんと「せんせー」の雰囲気を読みとっているんだろうね。あ,修学旅行のしおりと,チェックシートをもってれば当然かぁ(笑)

やっとチェックを終えて,ほんのちょっとだけ自分だけの時間も過ごすことができた。小町通のおいしいパスタのランチをいただいて,おいしい珈琲を一口。長谷の大仏が最終集合場所。接続の江ノ電乗車でも,また一悶着あったのだけれど,終わりよければ・・・ってことで。

■■■

えっへっへ,大仏グミ駄菓子屋さんで子どもたちに隠れてこっそり購入したしね〜。
なかなかの,一日でしたよ。
posted by とし at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2007年05月22日

■いざ鎌倉

明後日は,遙々下野くんだりから鎌倉殿へと馳せ参ずる。
頼朝公が政子の安産を祈願した段葛をぬけ,八幡宮に詣でる所存にて候。我こそは,八幡宮の大銀杏付近にて,各6学年探検隊の一軍を迎え撃ち,鎌倉五山ほか各名所旧跡へのルートを阻む最前線,および殿(しんがり)をつとむることと相成った御家人でござる。
・・な〜んて,別に仇討ちの公卿ってわけでもなく,修学旅行の引率,チェックポイントのおばさんである(笑)みんな,ちゃんと通過するのよ。迷子にならないようにね。
本来ならば,舞殿にて しずやしず・・と舞を一さし,
キャラとしては絶対静御前なのだが,不本意そのものである。

初夏の鎌倉の街並み,寺社仏閣をゆったりと散策したいところだ。
 源氏山から 北鎌倉へ あの日と同じ 道のりで
   辿り着いたのは〜縁切り寺〜〜♪
大好きだった横浜から鎌倉の旅,学生時代,何度か訪れ,それなりの心の旅…ちょっとだけ想い出のある場所でもある(〃^^〃)
紫陽花の季節にはまだ届かずとも,花の寺巡りをしたいな。寺縁切り寺の異名をとる東慶寺も,名月院も,瑞泉寺も・・。それなりの風情だろう。引率であることも忘れ浸ってしまえればいいのに。小心者の傷心の旅へと。いや焦心か・・(笑)

鎌倉五山巡りを計画しているアカデミックなグループもあるが,源氏山のコースの目的は専ら,銭洗い弁天で「お金を増やしてくる!」が彼らの目論見である(笑)小町通も江ノ電も,るるぶ気分のお嬢さんたちがいて,グルメ情報にかけては,まさにTVチャンピオン張り情報の確からしさ。まさに脱帽である。ふふ。

・・実は,鎌倉市の小学校とビオトープ交流も,昨年度から発足。当初,交流校訪問もルートの一つだったが,今回は子どもたちのための旅。せっかくの名所旧跡巡りである。歴史の薫りに浸って欲しい・・そう願っていた。場と時を改めて,またビオトープの情報交換はできるよね。だから,友たちとの,抱え切れぬほどの思い出を,いっぱいいっぱい刻んでおいで,ね。

そんなこんなの1日目を過ごし,以前エントリした箱根方面が2日目の旅程。

・・こころ 癒してこられるといいな・・・
posted by とし at 22:04| Comment(6) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2007年04月28日

■学習状況調査裏事情

全国学力・学習状況調査 少し時間が経過してしまったが,私自身,係の一人で,調査対象が昨年度担任した子どもたち・・現6学年,ということもありエントリを。

出題傾向としては,OECD:2003年の「PISA」で読解力や文章表現力の低下が著しかったことが引き金となり(笑)小学校では「活用」の24問中10問,中学校でも27問中10問を記述式問題にした。全体的に問題の傾向がPISAにそっくり〜との指摘もある。御意である。*国際学習到達度調査
(PISA:Programme for International Student Assessment)

■斜めな愚痴を(笑)
とにかく,何がすごいって…担当者向けマニュアルがすごい(笑) ゲーム攻略本,とまではいかないが,昨年度から実施校対象に続々 市教委経由のファクスが届く。正式マニュアルが送付された後も次々追伸が届くし。しかも,問題紙をはじめ問い合わせ窓口は一般企業である。今回の調査に,相当の予算が費やされているが,小学校の問題&解答用紙の印刷は大手企業に任されているし,それらに関する(部数などの質問等)問題は○○センターに問い合わせなくてはならないし。例の,よくかかってくる「何とか勧誘お電話」の受け答えのお姉さんばりの応答もあった。
…う,こ,こちらの質問の意図は,そ,そういうことではなくですね,かくかくしかじか・・・。教育現場に直接携わることのない,お電話係のお姉さんの,マニュアル通りの説明で終始される。でも,こっちもはじめてで色々伺いたいし・・,でも,なにもお姉さんが悪い訳ではないし・・。と少しだけ対応にストレス。翌日,正々堂々紙上公開,人数をかなり上回る余剰分を含めた問題紙は,どーんと段ボール箱に入っている。
問題紙他の段ボールも,何時から何時までの時間帯に届くから,一番の責任者,あるいは調査の係責任者(私)が直接立ち会う。か,両者が不在の折りは必ず2名の職員が対応すべし・・と,物々しい。前日問題・回答用紙配送報告,当日実施報告を定刻までにメールかファクス。・・・ジュラルミンケースで届く地域もあるし,回答紙返送も,密封するガムテープつき。全て梱包に至るまで統一されている。

そんなこんなのマニュアルを必死で読み解き,6学年の担任さんたちに説明し,学校になかなか来られない子への保健室対応では養護教諭さんに重々お含み置きいただくなど,実施の前日も関係職員はうろうろ狼狽していた。・・で,終わった。やんちゃくんも何だかんだいって,どうにか解答用紙に懸命に文字を書いていたけれど(ほっ)。

■真っ正面から対峙
と,動き回った具体的事務処理を列記したけど,当然の手間なのだろう。全国統一の条件下で子どもたちの学力や学習状況を把握しようという,国を挙げてのプランなのだから。・・自治体間,学校間で競争が激化?競争意識のない子どもたち?
知識量だけではなく,「可視化できない学力」になりつつある学力論。その学力の実態把握と情報提供,課題提起・・,文科省はもとより,現場がストラグルしているのだ。私達教育に従事する者も表面きに…ではなく,しっかり向かい合う粋な心意気が必要なのかも知れない。

来年度も同じように実施されるのだろうが,包含する様々な問題や課題改善の余地はあるのだろうか。もちろん,余地はあるはず。せっかくの機。良心的に捉えて,子どもたちのためにはどうすべきなのか・・と問うていくべきだろう。そして・・・裏事情担当者の問いも続く。いや,続けていかなきゃならないんだろうな。。。

■4.30追記
今回の学力調査に関する,いくつかの貴重なエントリに出会いました。
私の拙いログ以上に,深いお考えを拝読させていただきました。
ありがとうございます。
★「毎日が発見!」様
★「Little Tree」様
★「白い思惟」様
posted by とし at 12:51| Comment(8) | TrackBack(1) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2007年01月04日

■動ける体制

理科離れの既存事実。
科学が好きな子どもたちに。

どんなことでもそうだが,批判・批評・・理想論。
「かくあれかし」と声を挙げることは容易い。

子どもたちの問題追究でも同様。
「こんな実験がしてみたい」・・言うは易しである。しかし,その実験を現実のものとして,机上で繰り広げるための手順を,子どもたちが具体的にイメージしているわけではない。自然事象の不思議さに問題意識をもち,自己課題として実験計画を立てること。科学的手法を用いること。大切なことだ。しかし,具体的プランニングをもたなくては,「DO」実行することはできない。水の泡ってところかな。

夢を追うことはとても大切なことだし,理想を追求することも同様だ。
今まで,文部省・文部科学省の提案してきたことは,
決して間違ってはいない。無理なことでもない。
もしかすると恒久的に,あるいは普遍的にあり続ける
教育的課題を,当然の如く提唱してきたのだろう。
文言はかわれど,教育改革の度掲げられてきた内容は
ごく根本的な教育的理想だと思うし。

何が世論に混乱をきたしてしまったのだろう。
すべては,PDSサイクルの「D」の具体性の欠如にあったのだろう。
計画イメージ地図などの具現化,実現におろす手順の生の部分。
天辺で,クリーンに理想を叫んでいても,
現場の我々が踏まなくてはならない生身の部分まで
きちんとドローイングされていなかったからだ。
どこの部署で,どう具体的施策を施し
「いつ・だれが・どこで・なにを・どうする」
子どもたちの作文の骨子を指導する時の
5W1Hみたいなものがなかったんだよね(笑)

現場は,自校化・・を旨に,必死でカリキュラムから
描こうとしていたけれど,実質的な時間
具体的な人材など,様々な面でぼろぼろになっていった。

「基礎基本」・・など,読み書きそろばん・・としか
とらえていない保護者の皆さんも多い。基礎・基礎ってね(笑)
「生きる力」「問題解決力」そのほか重厚に絡まる
重要キーワードと同じだって思うのだが・・。
そんな重要核部分の広報も十分ではなかったし。。

あれれ,いつの間にか愚痴になってたね。
本当は,こんなニュースのご案内をしたかったのだけど(笑)

■理科実験をデータベース化、教員向けにアイデア公開
こういうこと。
現場の教員が自分のアイデアをもったら
共有化しようよ・・ってこと。
みんなで良質なものにデータベース化しよう。
そうすれば,時間と労力とが随分改善される。
もちろん独自なアイデアも必要だけど,
そうは授業案って毎日練っているわけにはいかないもの。
「どうする」の部分で救われる。

■実験苦手?
こちらも。技能系の教科の落とし穴。
やらせたい実験も,結構準備で苦難の道(笑)
でも「だれが」の部分で軽減されることもある。
特に,小学校の教員って何でも屋さんでしょう。
すべて,一人でこなすには限界がある。

動ける体制。
根本的なところでフォローされるべきだって,ずっと思っていた。
教育は人をはぐくんでいく理想的な部分。
その実践を,もっと具体的に打ち出していかない限り,
お題目はお題目以上のものにはならないだろうな・・。
posted by とし at 00:38| ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2006年11月17日

■調査隊派遣

寒天培地来週に『校内環境サミット』及び『いきいき総合発表会』を控えている。・・並行してスポーツや勉学に勤しむ行事を抱えながらも,天高く馬肥ゆる「秋」が「立冬」へ推移しようとも,我が食物調査隊の飽くなき追究活動は着々と進む。

添加物「食物保存」のために,パッケージを工夫し真空パック,凍結乾燥,脱酸素など子どもたちのできる範囲で実験に向かうグループあり。「着色料」「合成香料」を抽出しようとし,怪しげかつ羨ましげな甘い香りに包まれたビビッド&フレグランスグループあり。「ニセモノ」を極めんとし,イクラだカニかまだと食品偽造に青春するチームもありである(笑)

校内案内・・昨日は,同市内の100周年を迎える県立農業高校(食品化学科)に,各グループ代表6名を派遣し,子どもたちでは解決困難な部分の質問やら,食に関する専門的な実験やらを伺ってきた。100周年行事を控えてお忙しい中,食化の先生は,本当に丁寧に対応して下さり,心から感謝である。ありがとうございます…。

葡萄の香りだ!普段,おっきな高校生を相手に専門的な工程を指南されている先生。ちっこい小学5年生のレベルにと,乳酸発酵・菌類の培地から自家製酵母・大福づくり,缶詰パックの機械の紹介etc...広く施設をご紹介下さった後,生徒さんたちが作った100%グレープジュースをもとに,甘味料・酸味料・着色料・保存料(Vc・Ve等に至るまで)糊料(増粘多糖類)などの各種添加物を,上手にご紹介下さった。
うへー酸っぱいし・・あまい・あまい!

・・各種添加物・・ご自分のお子さんも5年生とのこと。通りがかりのおふざけ生徒さんたちを軽くいなし,朴訥とした研究者の語りの中にも「お父さん」の雰囲気も添加,子どもたち向けに一生懸命講義して下さった。「うまく説明になっていたでしょうか?また,何かあったら,いつでもおいで下さい。」と謙遜されながら,1時間の予定を,2時間以上も質問他に割いて下さった。私,感動してしまいました。ちょっとはぁとです・・。ってオイオイ(笑)

・・ありがとうございました・・さて,本日,人工イクラ作戦・そして週明け食肉センターへ出向き「BSE」についての検査も拝見してくる予定である。食べ物調査隊ばく進中!!
・・・うっ,とはいえ,その実ちょっと指導者がエネルギー切れかもである(笑)・・・
posted by とし at 05:28| ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2006年10月29日

■秋高塞馬肥

天高く・・蒼く冴え抜くる宙(そら) としも肥ゆる秋かな。
空気の冴え具合で,心肺も循環機能に富み,O2も旨味になる(笑)

5年生の総合的な学習の学年テーマは『いのち』。
2学期は『食』を学習材に,学校テーマの『共に生きる』を主軸に,環境学習を核とした展開を組み立てた。先日は学校課題の要請訪問4回目だった。教生さんも含めた我々5学年美女団は,子供達の問題意識をベースにした『食』で「課題設定及び学習計画」を本時に,T.Tの授業提案を行った。
指導案「今食べているものは安全?」

おつけもの牛乳やBSEなど,タイムリーな話題とも相まって,子供達の「食」に関する問題意識や関心といった情意面のモティベーションはそれなりだ。・・といっても,限られた狭小な情報の中からは,『いのち』にせまる30時間以上の単元で追究していく課題に練り上げられない。また「食物」。調理実習や健康食品など,表面的な興味本位に流された課題設定にもしたくない。

まず,学年テーマ『いのち』から連想するイメージを,ウエッビング法のイメージマップで把握するところからはじめた。問題意識を少しずつ広くし,自分のものにするため,[子供達の単独情報<家族・学校職員へのインタビューから得た情報]と範囲を広げていくことにした。ここで得られた課題は,下記を参照されたし。
トリインフルエンザ 狂牛病・BSE/遺伝子組み替え/農薬を使っていない野菜/生産者の氏名がついている野菜/着色料・食品添加物/食品の香料/腐らない食品・保存料・賞味期限,消費期限/健康食品/ニセモノ食品/牛乳が捨てられている/農作物(野菜など)の値段
ワークシート

添加物表示追究にあたって,子供達の追究の手段を敢えて2つに絞り込んだ。「実験」「調査」である。着色料や保存料など「科学的な自己検証」が可能なテーマなら実験を進めていけばよい。狂牛病など「社会的な問題点」を追い求めていかなくてはならない場合は関係諸機関に情報を求め,調査を中心とした追究が可能だ。・・とそう考えたから。

着色料?そのため,自己課題を設定するまでに2つの共通体験をもった。「着色料を中心とした添加物実験」と「地元スーパーでの食べ物調査」である。

情報は自分たちの周り,あらゆるところから入手可能だ。身近な達人(家族・学校職員)を頼って自分の必要とするデータを得たり,実験の方法を知識に加えたりしてもよし。ネット情報から関係する部分を入手してもよし。何をしなくても,周囲に情報自体が溢れているのだから。

しかし,そこからである。何が使える情報か?追究の進め具合は妥当か?調査をしてから追実験をすべきか?実験をしてさらに調査自体を必要とするのか?追究方法や解決手段はそれぞれの子供達にゆだねられている。判断力・情報リテラシーやスキルを鋭く研ぎ澄ませて追究段階をクリアしよう!ってわけだ(笑)
学習のあしあと(進度確認表)

いきなり,「厚生労働省にもの申す!」って計画を立てた大仰なぐループがあったり(健康食品・表示に関して),「食肉センターに行っちゃうわよ」ってグループ,「めざせニセモノ」等となにやら怪しいタイトルで,イクラやかにかまなど添加物による食物製造に迫るってところもある。もちろん,初っ端添加物実験で,合成添加物と自然の食品の見分け方にアプローチしようって実験組もいるが,さて,その検査方法はどんな風に入手するつもりだろうね(笑)きっと,初回の計画から,修正に修正を重ねないと,自分たちの課題解決には迫っていけない・・・と,途方に暮れたり,息詰まったりするでしょうね。それが,試行錯誤って代物。時間がかかり,じれったくなるけど,私たち教師軍団は必要最低限の支援でと腹をくくっている。子供達の生きる力になるであろう,情報の自己フィルタリング,スキル選択など,その場で悩まなくては獲得していけないだろうから・・・。

ある種「意地悪な担任」に終始しようっていう決意は固いのだ(笑)でもね,そのために,ちゃんと先回りした情報網くらいは,ベースに用意しているよ・・。無責任な「neglect担任」であってはならないから。
posted by とし at 17:17| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2006年10月28日

■回想

昨日まで実習をされていた,長男と同じ年のお嬢さんからの,身に余るお手紙を拝読し終えたところだ。彼女が常に私と子どもたちとの関わりを鋭く・温かく見つめ,私自身気づかなかった教育の原点を直視し,彼女の教育への思いが確かなものに近いていった軌跡。4週間,指導教諭となり多忙感が無かったとは言えない。しかし,その「軌跡」があふれる手紙に感動。。

こんな私にも『教育実習生』だった頃がある。小学校の免許の単位取得のため,付属ではなく在学する大学近郊,公立小学校に電車通をした。

実習のためのご挨拶の日,美容院から直行した私だった(笑)リクルートスーツにショートカット,長めの髪をばっさり切り,実験室の中の私ではなく,グラウンドを子どもたちと走り回る稼働性に富む出で立ちになった。約束の時間の少し前に職員室へ。そこで直面したのはこんな光景だった。
「本日ストライキにより,授業は行わないものとする。
 我々の要求は〜云々・・」
とうら若い男女教員数名が啖呵を切っている。当時,付近の学校はまさに『日教組』活動が華やかなころだった。

「子どもたちの授業を行わないことで,自分たちの権利を主張するの??」私の脳裏には,強烈な疑問符が飛び交った。一体何を権利というのだろう・・? 何のために,この人達は教員の道を選んだのだろう・・???と。

その直後,当時の校長先生が,そっと私を校長室にお呼びになり,
「驚かれましたか?特に,としさんの出身県ではそんなことは数少ないことでしょう。管理職の方々も,これほど苦労はされていないはずだと思います。」寂しく微笑まれた。「何に代えても,子どもたちの学習権を,そして教職たる教授の意義を忘れてはいけない。」栃木県は,確かに保守的で組織や体制を大切にする県かも知れない。それが良いのか悪いのかは別として,確かに日教組の運動の話は,私の記憶の中では少なかった。保守・・結果論として妥当なことだ・・と,その時感じた記憶がほのめく。

そして,担当学年を5年生の主任さんの学級に決めて下さった。一学年5学級ほどの規模だった。担当教諭の方は,もしかすると丁度私くらいの年齢だったのかも知れない。一般企業に就職された後,お子さんが成長する過程で「教育の意味」に直面され,教職にトラバーユ(転職)を思い立ち,採用試験を受け直したのだそうだ。経験年数こそ浅いが,その教育方針やユニークな授業,そして子どもたちとのふれあいに,私も感化された。とても前向きに。

『もっと,子供の中にお入りなさいよ。遠慮されてるでしょう?』何度かその先生がおっしゃった。しかし,私にはどうしてもそれ以上,子供との距離を縮めることはできなかった。この方の作っている学級の方針,そして多感な子どもたちの心への介入は,「土足で蹂躙」のように思えてどうしてもできなかった。だから,少し離れてささやかに声かけをしていた・・。ふと,「毎日のとし先生の実習日誌ね,とても勉強になるわ。忘れかけていた視点が蘇るのよ。」そういって頂いた。当時,その意味がよく分からなかったが,こうして彼女の「思い」のあふれる毎日の実習日誌に触れる度,今頃分かったような気がする(笑)

この年になるまで,何人かの教生さんを担当させて頂いた。地元の初等教育学部の学生さんがほとんどだったが,通信教育で初等教育を志す男性の方や,社会人になりそれでも教員の夢を捨てられずにいた,当時の私と年の近い女性の方もいた。すんなり,子供と楽しく戯れる術をもっている方達がほとんどだった。
今回の彼女,私の実習時代と同じくらいの距離を子どもたちに置いていた。『もっともっと,子どもたちとふざけたり,活動したりしていいのよ。』私はいつの間にか,当時私が受け取った言葉と同じ言葉を彼女に伝えていた(笑)「いえ,あの…特に女の子達の中に入っていくのが難しくて・・」そう呟いてた彼女。そこにいたのは,あのときの私か・・。

丁寧に認められた3枚の書簡。日々のやんちゃ君との壮絶なやり取り(笑) そして,心を友達に開けない二人の女の子それぞれへの何気ない一言。それを彼女は,心で,そしてからだ全体で受けとめていた。
「NちゃんやMちゃんが泣いていた時の一言では,涙が出そうになりました。」と・・。私は,彼女たちに「守るから」と必死で訴えていたらしい。そんな指導までじっと見ていたのか・・。

言葉や態度からのすれ違い。子どもたちの社会には,往々にして日常茶飯におこる。同じ友達からの些細な言葉も,その言葉を受信・受け取る子供によって様々な心象に焼き代えられていく。感受性の強い子供達ほど傷ついていく。守るよ,それでもね,最終的には社会の中で生きていかなくちゃならないんだよ,自分で。でも,先生をはじめこうして仲間がいることを忘れないで。仲間の存在を心の中に実感させてあげたくて必死だった。自立そして連帯。至極当たり前の集団の基本だけど。

教師を目指したその理由も書かれていた。少年の犯罪を危惧していると・・。子供達に「学校」という出会いの場で,共に学び,共に何かをつくり上げる悦びや感動「心」をもってほしいからと・・。

紙吹雪・・教育実習の4週間。彼女の純粋な目は,「教育観察」などという域を超えて優しい眼差しにあふれていた。私も救われた気がしたよ。…そう,彼女の授業研究は国語科「マザーテレサ」・・彼女は短大のため教職課程2種免許しか取得できない。あと1年間の間に,どうしても1種免許状をと考えているという。実践する場は違っても,必ず同じところに立ちましょう。子供達のためにね。

やんちゃ君はじめ学級の子たち,なにやらお別れ会の計画をずっと企画していた。運動会の踊りや,ゲームやインタビュー・・手作りのプレゼント・・紙吹雪でくちゃくちゃになった教室には,彼女の去った後も余韻が・・・
posted by とし at 15:39| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2006年10月22日

■第二の

 土壇場短期集中のミッション消化型の私である。確かに1ジョブ毎の一時的カタルシスはある。が,一連をコンスタントに取り組めば,さらなるクオリティがうまれるはずだ・・・が,長年体にしみ込んでしまった消化方法は,なかなか払拭できやしない(笑)

・・エントリの機会から,少しの間自ら離れていた。教育実習生のお嬢さんが,ずっと授業参観される毎日,少なからず,実習に役立つような意識した授業構成をと考える。‘児童指導をはじめ,一般の教員としての職責遂行も示さなきゃ・・。’なんて,先輩の教員としての「構え」や「羞恥心」なんてものも手伝い,長男と同じ年の彼女のためにの「母心」なんてものも要因か(笑)
・ 5日(木)社会科見学(日産自動車工場&県立博物館&CC9)
・ 7日(土)SSTA研修会 ・8・9日(日月)CFC研修会
・18日(水)児童集会企画・20日(金)ドラッグストア見学(食に関して)
教生さんの授業実習も開始し,毎日2単位時間分の授業略案指導。併せて24日(火)は5年生の2クラス2Tの総合的な学習の時間の授業研究会。その授業案検討連日。。。帰宅時間は主婦の時間ではなくなっている。病弱なお姑さんの体調も優れない。申し訳なく思いながらも,お弁当づくりをして,ばたばたと最低限の家事だけをこなすしかない。そして,ぎりぎりの時間に職員室に飛び込んでいる。・・と言い訳(笑)

せかんどすてっぷ私は,研修生になった。今月の3連休の日・月の二日間,ある資格取得の研修に参加してきたから。『Second Step』アメリカのNPO法人『CFC』が開発した教育プログラムの一つである。『第二ステップ』といっても「子どもが加害者にならないためのプログラム」として開発された,セカンドではなくファーストステージプログラムである。(「ファーストステップ」は虐待防止のプログラムで「セカンドステ ップ」は暴力防止プログラムとなる)
 「キレない子どもを育てよう」を合言葉に,子どもが幼児期に集団の中で社会的スキルを身につけ,さまざま場面で自分の感情を言葉で表現し,対人関係や問題を解決する能力と怒りや衝動をコントロールできるよう綿密にレッスンが位置づけられている。
第1章 相互の理解
自分の気持ちを表現し、相手の気持ちに共感して、お互いに理解し合い、思いやりのある関係をつくること。
第2章 問題の解決
困難な状況に前向きに取り組み、問題を解決する力を養って、円滑な関係をつくること。
第3章 怒りの扱い
怒りの感情を自覚し、自分でコントロールする力を養い、建設的に解決する関係をつくること。

 様々な意味で,ソーシャルスキルの欠如や,自己感情コントロールに関する子どもたちの課題を,私自身が公私ともに痛感しているところであった。そんな折り,本市で当プログラムを学校全体で取り組み,道徳や学活など特別活動で低学年に実施し,それなりの効果を上げているという同僚の出張報告を聞いた。当市の教育長さんは,かなり斬新な教育改革をいくつか提唱されていて,一昨年度のGDV(グローバルドリームビジョン)なども楽しく取り組ませて頂き,子どもたちの感性の伸長を肌で感じることができた。

一昨年度のGDV
・第1段階  ネイチャードリームビジョン
「大自然からの学び」//ふるさと「うずま」に学ぼう
うずま川を中心に河川流域の自然を体感しフィールドワークを重ね,四小付近から市街地,水源の探索など,栃木市の昔から大きな役割を果たしてきたうずま川の自然(植物・昆虫・魚),水 質,環境汚染(ゴミなども含め)について問題意識をもつ。
・第2段階 ワールドドリームビジョン
「自然環境の悪化の状況調査・感想」//水を守る人々
 社会科 ・うずま浄化センターの学習
     ・ビオトープとの関連
・第3段階 ヒューマンドリームビジョン
「先人の生き方に学ぶ」 //うずまの水・命の水
 社会科 ・うずま川の歴史
     ・那須疎水との比較

 全米百数十の防止教育プログラムの中から「もっとも効果的なプログラム」として米国教育省より表彰を受けているという。アメリカ産の教育プログラムらしく,ちゃんと「特許」制度に基づいており,研修に参加し,資格を取ってからでないと授業実践もできない。
 日本人の甘さが拭えないからなのか,私自身のいい加減さからだろうか。「そんなに優良なプログラムなら,有料じゃなくってどんどん広めていけばいいのに。」と,安易に思ってしまう。○色発光ダイオードの特許申請のようだ。著作権意識の違いか。いや,むしろ指導資格及び教材一式を,それなりの金額を払って取得していく様は,茶道や華道の看板を求めていくのと似ているかな(笑)
 さらに,綿密に構成されればされるほど,マニュアル教材通りの展開のみ,強く提唱されることになる。グループ毎の模擬授業ワークで第3章 怒りの扱い を行ったが,マニュアル化されたセルフコントロールスキルに,少しばかり疑問をもった私でもある。きっとそんな疑念は,まだまだ十分でない研修状況に起因するのかも知れないな。

 実は今回,プログラムの有効性以上に強く感じたことがある。研修を受けに来ている,研修員の方達に関してである。私とほぼ同じような境遇にある,そんな担任であったり,母親であったり・・・ということだ。
 アイスブレーキングの折り,心から共感できる方との出会いがあった。お隣の市で1年生を担任する素敵な女性だった。「私も,わたしもです!そんなところで同じように苦しんでいるの。」思わずぎゅっと手を握りあってしまった。。
 いじめのニュースが後を絶たない教育現場で,公教育の中でも,プライベートな中でも,足掻き藻掻くストラグル状態の同僚が,寄り添うように研修を受けていたということだ。ふと,現教育現場の陰を剔られたような,そんな気持ちになった。このプログラムの,真の評価は後何年か後に示されるだろう。とりもなおさず,我々職員の陰の部分に光を当てられるかどうかと言うことも含めて・・。
posted by とし at 23:23| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

■二羽の小鳥

 バザールでござーる♪・・なにも,私のノートがNECだからってわけではありません。昨日は学校祭・・PTA主催のバザーでした。5年生はおうどんと得意の心太(ところてん),そして串団子です。えへへ,私の好物・・夢のような担当箇所でした。

 …と,食べる担当なら何の問題もなかったのですが,作る方(うどん)は,昼餉に向けて午前中は,もうめったやたらの忙しさ。満員御礼でした。麺屋さんから卸した,腰のある太めの茹で麺を湯がき,ワカメとかまぼことネギをトッピングし,出汁をたっぷりかけます。ふふ,とってもおいしかったよ。
 って,そうそう,作る方なんだって。学年のお母さん達も時間交代制でお手伝いをして下さったのですが,混雑してくると,もう目も当てられない忙しさです。持ち場を離れられず昼食もままならない。食べ物屋さんって,ほんと,大変なお仕事なんですね,実感です。

ぼうふりさん さて,PTA会長さんがプロ顔負けのクラリネット奏者です。いつもなら,このPTA祭,ご自分の木管アンサンブルのオープニングでしたが,本市の吹奏楽団の金管アンサンブルを生演奏BGMにと呼んで下さいました。ファンファーレもキリッと高らかに,久しぶりの金管合奏を聴きました。
 はい,ここで質問です。この画像の中に,東京フィルハーモニーに属しているアーティストさんがいます。どなたでしょうか〜。・・・正解は,手前で肘をつきながらテーブルに気楽に座っているお兄さんです。画像が鮮明ではないので分かりにくいかも知れないけれど,ちょっと斜に構え,祭りのTシャツと,鳶職のはくようなぶっかぶかのズボン。細めのサングラス(▼ヘ▼)。・・体育館にそれとなく入ってきた時,私は絶対にどこかの危ない怖〜いお兄さんかと確信し,子どもたちにも気を配ろうと考え,ずっと視線を尾行させていた人物でもあります。それが何と,フルート吹きの指揮者さんでありました。私の中の彼のイメージは,「蝶ネクタイでタキシード姿」か,「コットンパンツカジュアル姿」限定しかありませんでしたから,この意表をついたお忍び姿は,全くの想定外。や,矢波さんとは・・。ほーんと,一本取られました。

◇◇二羽の・・
posted by とし at 20:08| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする
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