2005年04月08日

■始動

様々な部署の,様々な組織を構成するパーツも目鼻が付き始め,始動。新たに学年を組むパートナーは新人さんである。当然1から10までまっさらである。この1年でどんな教員になっていくのかは,勿論彼自身の技量・力量,センス,努力,そして心根・子どもたちへのハート。

「子どもたちを育む」職ではある。とともに,こうしてこの道を志しスタートした,未知の器を抱えた「若い力」に関してもある意味同様である。学校とはきっといろんな意味で「人」を育む素地を備えた機関なのだろう。・・いや,学校に限定する事ではない。どんな企業にあっても新入社員,社内教育も同じか。

春爛漫・・様々な生命力に満ちた天を仰ぎ見る季節となった。眩しい太陽の直線光と,霞がかる空気のゆるみと,大地の息づくにおいと。。。キャンパスの木々は一斉に花を開いた。おかしなもので,どのつぼみも間違えずに花弁を開いていく。隣のまねをするわけでもなく,対局に位置するソメイヨシノ同士もライバル意識など持っているわけでもなかろうに。手を携えるごとく,競い合うごとくちゃんとこの時期の,この温度にして開花していくのだから,感心せずにはいられない。しかし,若干名+Lhacaのごとく,もたもたと手を広げる時期を見失ったり(笑),何かの先天的トラブルで,軸ごと落下していくものもある。

集団とはそうしたものなのかも知れない。1本のソメイヨシノの木は,ささやかな三分咲きから,たわわなる花房を抱え,次第に満開となり,そしてついにはハラハラと四方に乱舞する華麗なサクラ吹雪に至るのであろう。それがその個体の開花の過程である。街路に並木になり,校庭や公園でまとまりになり,「ああ,なんて見事なサクラなんだ・・」と賞賛を得る。

まとまりで見るサクラは,見事にその美しさの極みを凌駕する。しかし,きっとその花々の中には,集団に覆われてそっと幼くして朽ちていくものや,大志を全うする直前で落下するものもあるのだろう。クライエントたちも同じ・・もちろん私もその中のひとつにすぎない。

開花に関するサクセスは,自己に内在する「生きる力」によるもあろう・・・「能力」や「技量」もあるだろう。そして「環境」。子どもたちも,同僚も,自分自身も「育まれる」べき環境を構築していくべきなのだろうな。

単に少しだけ先に生きてきただけで「先生」と呼ばれる身である。せめて,自然に踏み固めて拓かれた『獣道』から,偶然性・必然性を上手くミックスし,『最良なる環境を備えた道』へと「舗装・整備」していく先駆けを担うのが「先に歩んだ者」の責任ではないだろうか。荒涼とした,未踏の でこぼこ道をたどたどしく歩くのもいいけれど・・・
ふとね,そんなことを考えながら教室の片づけと名簿作りをした私だった。

本格的に始動!頑張っていこう。
posted by とし at 06:34| ウィーン | Comment(5) | TrackBack(2) | ■client | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございました。

トラックバックのマナーについて、ココログ特集3月号にこういう記事が載っていました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブログが日本に普及され始めてから1年強。そろそろ、トラックバックについてのマナーが確立されてきた感があります。

トラックバックとは、他の記事から、自分の記事へのリンクを貼る機能です。
リンクを貼られた元記事からは、「トラックバック一覧」として、あなたのブログ記事へのリンクが貼られます。

「正しい使い方」をすれば、事同士が意味で繋がっていき、より深いテキストを構築することができます。これは記事Aの作者にも意味があることだし、記事Aを参考にして書いた他記事にも意味があることですね。
しかし、「間違った使い方」をすれば、記事Aの作者にとっても、その読者にとっても、そしてインターネット全体にとっても不愉快な自体が発生してしまいます。

「正しい使い方」とは、自分が記事Aに関連した記事を書いたときにだけ、記事Aに対してトラックバックを打ち、なおかつ自分の記事の中で、記事Aについてのリンクを貼る、という使い方です(よく勘違いする人がいますが、トラックバックを打っただけでは、自分の記事から記事Aへはリンクは貼られませんので、必ず記事中に自分で記事Aへのリンクを貼ってください)。
「間違った使い方」とはその逆、全く関連のない記事に対してトラックバックを打ち、なおかつ自分の記事の中で一切記事Aについて触れないことです。

「間違った使い方」は、一般的に「トラックバックスパム」と呼ばれ、「自分のブログへのアクセス数を増やすため」という意識から生まれます。しかしスパムを打っていると、その内に嫌われて、かえってアクセス数を減らしてしまうので、やめましょうね。
また、「トラックバックをもらったから、お返しにトラックバックをあげる」といった、通称「お返しトラックバック」も、ただのゴミリンクになってしまう可能性もあるので、時と場合を考えて打ちましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
長々とこのような偉そうなことを言ってすみません。
でも、+Lhacaさんのブログ、一人の理科教師として、これから楽しく読ませていただきます。
内容をご理解いただけたら、このコメントを削除してください。
Posted by みっつー at 2005年04月10日 10:09
■みっつーさん
コメントありがとうございました。
申し訳ありませんが,コメント削除致しません。
このままにさせて下さい。
どうしてもとのことでしたら,削除させていただきますが。

このようなきちんとした指摘は,どれだけ自分のために,あるいはこのコメントをご覧になっている方にとっても,有益でしょう。

しかも,ろんなまわりくどい表現もなさらず,端的に真正面からのご意見,真摯に受け止めたいと思います。

私も幾つか前のエントリーでblogのあり方や,TBのあり方を考えはじめたものですから,自分らしく,しかも他の方のご迷惑にならない,そんな情報発信にと思っておりました矢先です。

ネットに出て行くと,様々なサイトやblogに出会います。そして私も発信するものの端くれです。自分の発信した内容に関わるご意見が,他のサイト等で取り上げられていると「あ,これって自分に向けた風刺なのかも・・」とご意見めいたlogにひやりとすることが多々あります。

マナーやエチケット,その他,お感じになったことを,良心的に単刀直入にご指摘いただけたこと,好感が持てました。単なる,罵るような言葉の並んだ,無謀な誹謗中傷ではなく,多分に相手の事を考えて下さった上でのご意見に感謝します。TBのあり方も様々でしょうけれど,された側の情報を大切にして参りたいと思いました。

私も,これからはそんな風にネットに出たいと思います。これからもよろしくお願いします。すみません,リンクさせていただきました。
Posted by +Lhaca at 2005年04月10日 12:48
コメント読ませていただきました。
こちらこそ、ありがとうございます。
内心あんな事書いてどうだろうかと思っていました。
私の方がブログ駆け出しで、何も分かりませんが・・・。
リンクさせていただきました。
これからよろしくお願いします。
Posted by みっつー at 2005年04月10日 14:42
ぼくも始動しました!
ぴっかぴかの社会人。
でもまだ研修です。
ネットにも満足につなげず…。

お子さんも新生活ですよね?
気疲れが多いです、この季節。
でもいいスタートがきれれば、
後々スムーズに話が進むと思い、
ちょっと無理してがんばっています。
勝手もよくわからないので、
がむしゃらにやるしかないんですよね、この時期。

というわけで、また明日からネットから隔離されますが、
お互いがんばりましょう!
勢いだけの文章で失礼しました。
Posted by まう at 2005年04月10日 18:54
■みっつーさん
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
こちらこそ,リンクありがとうございました。

■まうさん
新しい社会人でのスタート!
おめでとうございます。
もしかして,距離的にはお近くにいらっしゃったのでしょうか?

私も,今年ぴっかぴかの新人さんと学年を組みます。
まうさんと同じ立場ですよね。
研修,頑張って下さい。
ご無理のないようにね。

Posted by +Lhaca at 2005年04月11日 03:35
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Excerpt:
Weblog: ??帥?c?ゃ?若????腱?絎ゃ?????????蚊????荐
Tracked: 2005-04-10 10:51

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Tracked: 2005-04-11 22:23
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