2006年11月23日

■かぷせる

さて,せっかく「食」に関する学習をしたので,情報提供を。子どもたちにも簡単にできる人工イクラづくりをご紹介。っていっても,香味も添加してないので,単にイクラ的カプセルづくりといったところでしょうか。もう,ぱそ壊滅状態になる前に,こっそりアップしておいて,少し手直しっておもっていたんだけど自暴自棄ついでに捨て身のエントリです(笑)

人工イクラをつくろう
<用意するもの>
・アルギン酸ナトリウム,塩化カルシウム・着色料
滴下するだけ1.A 液:水100mlにアルギン酸ナトリウムを1gとかす。*アルギン酸はとけにくいのでしっかりとかす。スプーンでかたまりをツブしながらとかすと,だんだんドロッとしてくる。

2.B液:水200mlに塩化カルシウム20gとかす。
*塩化カルシウムをとかすと少し発熱する。

ほらほら「いくら」3.ガラス棒でA 液をとり,B 液にたらす
*丸くかたまります。A 液に着色料をいれたりするとカラフルなイクラがつくれます。

<イクラとは>
日本では「イクラ」というとサケの卵のことですが「イクラ」はそもそもロシア語。ИКРА「イクラー」とは「魚の卵」「こま細かい粒状のもの」という意味で,キャビア・すじこ筋子・たらこ・数の子も「イクラ」になります。サケの卵は「赤いイクラ(クラースナヤ・イクラー)」キャビアは「黒いイクラ(チョールナヤ・イクラー)」と呼ばれます。
英語ではイクラは「サーモン・キャビア」。日本の「イクラ」はサケの卵をほくし,塩漬や醤油漬したもの。「筋子」はサケの卵をほぐさずに,塩や醤油に漬けこんだもの。どちらも,EPAやDHAなどの体によい脂質やビタミン類が豊富です。
どうだ!<人工イクラ>
人工イクラは,コピーイクラなどともよばれ,サラダ油と海草エキスの主成分にイクラの風味と天然色素を加えたものです。本物より皮が少しかためで香りはありませんが,粒がそろっており植物性成分のためコレステロールが少ないという特徴があります。

ポトッと一滴見た目はそっくりで,味や食感もほぼ同じです。外側の皮膜はアルギン酸ナトリウム(海藻抽出物)を塩化カルシウムで凝固させたもので、中身は増粘多糖類の一種カラギーナン,アラビアガム等を含んだもの。目玉はサラダオイルにβーカロチン等で着色したものです。
目玉:サラダ油
膜:アルギン酸ナトリウムで作った膜

<人工イクラの材料>
 アルギン酸ナトリウム塩化カルシウム
塩化カルシウムは豆腐の凝固剤として使われたり,吸湿剤(家庭用の吸湿剤に入っている),凍結防止剤などに使われます。アルギン酸ナトリウムは海藻に含まれる多糖類で,昆布,ワカメなどのヌメヌメはこの成分によるものです。食品添加物で増粘多糖類として使われたり,医薬品としては粘膜保護用剤として使われたりします。

あっという間だよ・・今回,人工イクラ・・・と銘打って実験しましたが,単にアルギン酸ナトリウムを塩化カルシウム水溶液に入れて表面に膜を作り,カプセルを作っただけの実験です(〃∇〃)
アルギン酸ナトリウムは海藻抽出物だし,塩化カルシウムってお豆腐を固める苦塩と同じ。どろどろが一瞬でカプセルに封印され固まっちゃうんです。

≪人工イクラの簡単な見分け方≫
・ 本物のイクラをお湯に入れるとイクラが白くなります。(人工の場合、白くなりません)
・ 本物のイクラをオキシフル(過酸化水素が3%程度含まれています)に入れると泡立ちが観察されます。人工イクラでは泡が立ちません。
ニセモノ!?
で,こっちはにせもの「コピー」こっちは本物

きちんとカロチン等で着色した植物性油で「目玉」のある人工イクラは,二重ノズルなど専門的な器具を使い,さらに香味を添加させなくてはなりません。参照↓
二重ノズルを用いた人造イクラ(人工イクラ)

::さんこー::
posted by とし at 08:21| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■なんとなくscience | 更新情報をチェックする

□コーラの戒

おはよう,ご無沙汰いたした。吾輩はbitである。お久しぶりであるな。

としは,食の安全性に関する「総合的な学習の時間」の発表会を終えて,途方もなく茫然自失・自暴自棄状態である。が,明日の理科研究発表会のレジュメ&原稿もつくらなくてはならず,ぼーぜんとPCに向かっているらしい。・・・しかも同居人のSHARPのノート(クーラーの音がかなりうるさい)にである。

その,「校内総合的学習発表会」の前に,環境学習が主流の,としの勤務校の目玉商品みたいな「子ども環境サミット」っていうやつがあり,としが係になっている。
前回のエントリのコメントに,遅ばせながらお返事を書き込ませていただいたが,その直前に,サミットを行う背景スクリーンに投影する,画像他提言事項のパワーポイントを作り終えた。・・・書き込みが終わり,ほっとするやいなや,としにはめずらしく,久しぶりにコーラなぞを口にして「うう,じーんと来る炭酸が気付け薬だわ。。」とひとこと。・・と,そのときである。よろっと一口だけ口にしたコーラのペットボトルが傾き,なんと最愛にして親愛なるとしのらう゛ぃのキーボードに・・・。

救急処置法:すぐさまキーボード(ノートの場合ぱそ本体)を,新聞紙などの上にさかさまにして,ボード上の水分を流す。とともに,微粒電流も流さぬよう,バッテリーも外しちゃう。・・そうすれば,多くの場合ノートぱそ本体のご臨終は免れる。。

ってはずだろうに。なにを血迷ったか,としはおもむろにキーボードの水分をふき取ると,プレゼンのバックアップをUSBにしようとする行動を取ってしまった。・・ほとんどBSキーとdelキー付近にコーラを飲ませてしまったらしいとしの“らう゛ぃ”はソフトを開くと消し消しの暴走を始めた。なので,とりあえずフォルダーごとコピーした。しかしだ。当然のことながら,暴走していたプレゼンファイルは壊れていた。

どうにか,開会までにUSBのデータを少しばかり回復させて,そのほかのファイルをうまくパッチワークみたいにつなげながら,サミットの話し合いもこーでねーとしながら,よろよろ状態でサミットにケリをつけることができたらしい。

・・と,ところが,お昼頃電源何ぞを入れてみると。。。らう゛ぃの悲鳴であるかのような究極の警告音。あわてて,行きつけのぱそやさんにTEL。で,緊急入院と相成った。しかも,分解しハードを取り出し,ファイル状態を確認していただいたが,ホルダは姿を見せているにもかかわらず,実態を認識できないとのこと。「・・・としせんせ。こりゃ壊滅状態です。バックアップも無理でしょう。でも極力修復させるよう明日努力してみますが。どーして電源なんか入れちゃったんですか?」
[ううううぅぅ。だって,ぷれぜんしなくちゃならなかったんだもの・・・(と,としのつぶやき)]
キーボード&マザー&ハードすべて修理,っていうかのせかえすいるってわけだ・・っておい,中身を取り替えちゃうって,ボディしか残ってないじゃないかぁ。

お気の毒なとしは,途方に暮れ,新しいぱそになんていう前向きな考えももつこともできず,茫然自失・自暴自棄状態ってわけだ。すべて,ハードのCドライブをバックアップしようか・・・と思っていた矢先。

さて,また,理科発表会と,実はGLOBEの環境発表会(東京で全国の小中高校生たちと屋台村形式で行う)の資料も一からつくる手はずと相成った。正にコーラ飲料水には気をつけるべし。の戒である。。。とし,がんばるっきゃないぞ。
posted by とし at 08:02| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | □from bit | 更新情報をチェックする

2006年11月17日

■調査隊派遣

寒天培地来週に『校内環境サミット』及び『いきいき総合発表会』を控えている。・・並行してスポーツや勉学に勤しむ行事を抱えながらも,天高く馬肥ゆる「秋」が「立冬」へ推移しようとも,我が食物調査隊の飽くなき追究活動は着々と進む。

添加物「食物保存」のために,パッケージを工夫し真空パック,凍結乾燥,脱酸素など子どもたちのできる範囲で実験に向かうグループあり。「着色料」「合成香料」を抽出しようとし,怪しげかつ羨ましげな甘い香りに包まれたビビッド&フレグランスグループあり。「ニセモノ」を極めんとし,イクラだカニかまだと食品偽造に青春するチームもありである(笑)

校内案内・・昨日は,同市内の100周年を迎える県立農業高校(食品化学科)に,各グループ代表6名を派遣し,子どもたちでは解決困難な部分の質問やら,食に関する専門的な実験やらを伺ってきた。100周年行事を控えてお忙しい中,食化の先生は,本当に丁寧に対応して下さり,心から感謝である。ありがとうございます…。

葡萄の香りだ!普段,おっきな高校生を相手に専門的な工程を指南されている先生。ちっこい小学5年生のレベルにと,乳酸発酵・菌類の培地から自家製酵母・大福づくり,缶詰パックの機械の紹介etc...広く施設をご紹介下さった後,生徒さんたちが作った100%グレープジュースをもとに,甘味料・酸味料・着色料・保存料(Vc・Ve等に至るまで)糊料(増粘多糖類)などの各種添加物を,上手にご紹介下さった。
うへー酸っぱいし・・あまい・あまい!

・・各種添加物・・ご自分のお子さんも5年生とのこと。通りがかりのおふざけ生徒さんたちを軽くいなし,朴訥とした研究者の語りの中にも「お父さん」の雰囲気も添加,子どもたち向けに一生懸命講義して下さった。「うまく説明になっていたでしょうか?また,何かあったら,いつでもおいで下さい。」と謙遜されながら,1時間の予定を,2時間以上も質問他に割いて下さった。私,感動してしまいました。ちょっとはぁとです・・。ってオイオイ(笑)

・・ありがとうございました・・さて,本日,人工イクラ作戦・そして週明け食肉センターへ出向き「BSE」についての検査も拝見してくる予定である。食べ物調査隊ばく進中!!
・・・うっ,とはいえ,その実ちょっと指導者がエネルギー切れかもである(笑)・・・
posted by とし at 05:28| ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | ■まなび・わーく | 更新情報をチェックする

2006年11月12日

■杜の街?

 先週のウイークエンドは,主人の体調が下降線を辿り,家の中が少しだけ重い空気が。しかし折角の3連休。山積した仕事は当然見て見ぬ振りで杜の都へ向かった。長男がはじめて迎える学祭だったから。私のドライブで,どうしても行きたい・・などと駄々をこねる主人を引率(笑)

 一足早く冬の訪れを迎えた長男のアパートでは,部屋の掃除から始まり,ホットカーペットを誂えた。地元の新鮮な大根を昆布だしで柔らかく煮込み,おでん種を仕掛ける。せっせとアパートで家事を進め,少しだけ独身時代のような感覚になって不思議と心が軽くなる。専門書を抱え,自分の仕事も・・などと殊勝な決心もあったのだが,ふらと立ち寄ったスーパーで,極太の毛糸を衝動買いし,棒針を手にしてあっという間に編み物。彼のためにヨン様マフラーを設えた(笑)義務感のない開放的な家事は楽しい。「何だか,珍しくはしゃぎ気味のかーさんだ(笑)」と失笑をさそった。

 そして,もう一つのささやかな楽しみ。少し足を伸ばした隣街にある秋保温泉にての湯治である。おばさん臭さは拭えぬが,私の唯一のストレス解消法。かなり高級素敵旅館もあるが,日帰りお風呂だけコースでゆったり長風呂を楽しむ。各ホテルにより,風呂の作りや湯の柔らかさが違う。ちょっとした秋保温泉通になりつつある昨今である(笑)水質他源泉調査もしてみたいと考えているのだ・・なぁんてね。

紅葉・・ 朝,眩しい光に誘われて,ちょっぴり早起きの散歩。何年ぶりだろう,夫婦二人きりのお散歩なんて(笑) やたらとスクーターや原付二輪車がノンビリ通る。愚息の住む区の都心部は,傾斜の緩い坂が多い杜の街・伊達62万石の城下町だ。百万の民の住む政令指定都市といってもゴチャゴチャとした喧噪を感じさせない。鮮やかに紅葉した楓並,ゆったりとたゆたう広瀬川の辺をジョグを楽しむ何組かの方達。和やかな空気が充ちる。「俺も軽くジョグすっかな。汗がかきたくなった。」と触発される主人。「ぇぇ??おーちゃん,何でそうなるかなぁ,体調が快復したばっかりでしょう。無理しないでね。ほんと・・。」確かに,早朝ジョギングを欠かしたことのない主人。根っからの運動愛好系の性なのか,やれやれである。勿論,私は自然観察にかこつけてウォーキングである。根っからの運動嫌々系なので(笑)

広瀬川 河岸工事により,ラバーの効いた舗装ロードのジョギングコースから下りていって,河の間近まで寄ってみる。流れの緩やかなカーブのあたりに,なんとクロメダカを発見。故郷にもクロメダカが水質改善により還ってくるようになったが,ここ杜の都にもしっかり息づいているのか・・・。係の習性として,どうしても事細かに観察態勢に入りたくなる。・・とはいえ,PH計もCODパックテストももってきてはいないんだけれどね(笑)生態系の配慮から,我が勤務校のビオトープにはお客さんとしてつれて帰れないしなぁ・・。めだか達・・

そのうちに,ジョグを終え,程よく息の上がってきた主人が芝生の上でストレッチなどはじめた(笑)長男もそろそろ目覚める頃かな。前の晩に仕込んだ作りかけの朝食の続きに帰ろう。驚いたことに,おいしい魚介がスーパーにそれとなくおいてあった。脂ののったニシンの切り身,久しぶりに朝の焼き魚って魂胆だったのだ(笑)

・・学祭については,またね。って後に伸ばしてるエントリがいくつかあるんだなぁ,これが。ま,いっか。
posted by とし at 13:54| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■environment | 更新情報をチェックする

2006年11月04日

■恒例の

1日の水曜日の放課後,携帯に主人から電話。(oh:主人 cha:とし・・・子供が小さい頃『おとーさん』→おーちゃん 『おかーさん』→ちゃーちゃんと呼んだ名残。子供達は大きくなり,我々夫婦だけが引きずって呼び合ってます(笑))
oh 「ちゃーは,胃腸の調子は大丈夫か?」となにやら苦しげに。
cha「え?大丈夫だよ。おーちゃんどっかおかしいの?」
oh 「ウーーン。下痢気味で節々が痛い。食中毒かも・・と。」
cha「は?だって・・。何にも危なそうなもの作らなかったよねぇ。夕べ。」
oh 「ウーーン。もうだめかも知れない。。。」
cha「はぁ?ちょ,ちょっと,ちゃんとお医者に寄ってきてね。お義母さん達にうつっちゃうと大変だし・・」
oh 「ウーーン。そーだな。」
かかりつけの,お医者へ行って注射・点滴・お薬の調剤をしてもらってきたらしい。・・・・。ああ,やって参りました。年に1度おーちゃんが体調を崩す日。

男の人って,普段は突っ張っていて,できるだけ弱音を吐かず,弱味を見せず,偉そうに決定事項「○○にしとけよ。」なぁんて強気の指示事項。「はいはい。」・・ま,亭主関白‘的’な体制にしておいてあげましょう・・って具合だ。

それが少しでも熱が出たり,体調不良の極みと自覚したりした途端,息も絶え絶え「う・・全身が激痛におそわれている。特に節々・・」「うう・・手足が冷たくなっていくぞ温かくする何か無いか・・」「こ,氷枕,も,もってきてくれないか・・」と,この世の終わりとばかり弱気になる(笑)

ほーんと,男の人って弱虫なんだから。「女はな,子供を産み育てる分,多少のからだの辛さには耐えられるようにできているんだぞ。お前も,そのうち子供を産んで育てて一人前さね。」って祖母から教えられた。確かに身体的苦痛,自分で医者にいって,発熱で頭痛けりゃ自分で氷枕ぐらい用意するし,乳飲み子がいれば熱なんて出している暇もない・・(母胎・女性の免疫力ってものかも知れないが。)

…ってわけで,1日の夜から一昨日の朝まで,今まで1年間「夫」に尽くしてあげられなかった分を凝集し,甲斐甲斐しく看病に励む「妻」になっていた私だった(笑) 普段,「母」や「嫁」として,それなりにがんばっている自覚はあるが,どうも「妻」って自覚がない。なので,これが恒例の我が家の行事であり,年に1度か2度,おーちゃんが弱気になり甘えを許してもらえる日となるのだ。「か,感謝している・・・」と言わせちゃえる日でもある(笑)

でね,本当は昨日長男のところへ行くはずだったんだけどね,(えへへ,学校祭なんだって)一日遅ればせ。主人が「ひとりでできるもん」になるのを待って出発する段取りである。
posted by とし at 09:51| ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | ■Lha[s]a | 更新情報をチェックする

2006年11月01日

■ことば

◆読む・・
 昨日,校内読書週間の行事の一環として,九輪草の会の方達による全校集会・パネルシアターによる読み聞かせの会がもたれた。毎月1回朝の読書の時間に,各教室で数々の美しい日本語で綴られた,その年頃に応じたお話を選りすぐり朗読して下さる方達である。子供達のデジタル寄りに固まりそうな感性をゆったりほぐし耕し,読書の幅を広げて下さっている。

雪がすっかりこおって大理石よりもかたくなり,
空も冷たい滑らかな青い石の板でできているらしいのです。

お日様がまっ白にもえてゆりのにおいをまきちらし,
また雪をぎらぎら照らしました。
木なんかみんなザラメをかけたように,
しもでぴかぴかしています。
「色彩の音」がクリスタルに響き,百合の存在感ある香りが嗅覚に彩りを添える。そんな描写。宮沢賢治の「雪渡り」,独特なイーハトーヴの空気が薫る。

 ネットブックをはじめ,童話や寓話の類が頻繁に出回る昨今だが,こうした純文学の‘香り’や‘ひかり’を感じるものに出会うことは少ない。デジタルゲームに耽る子供達が好むフラッシュ的,ステージ的に場面の推移が単純で速度感のあるもの,メルヘンを薫らし深みが無いもの,先の読める訓戒的なもの・・。やはり,子供のものだから文学的にも希薄・・おかしな誤解や納得がどこかにあるかも知れない。一回読んでしまったら,二度三度とページを捲ろうとは思えない,心の動かない読み捨てできるストーリー。店頭でもネットでも,手元に置いておきたいと思える児童書に出会うことが少なくなったかもしれない。

 しっくりと心にひびき幾年も宝物のようにできる書は,筆者の作者魂やポリシーがずっしりと幾重にも有機的に層を成している。どんなに軽やかな語り口調であっても,構想のきめ細やかさとか日本語のもつ語彙の深い美しさの粋を極めている。そんな作品を読み終えた後は,あの無言のうなり「うーーむ…」である。感動の余韻・・・。いい授業に出会った時の感動とにてるかなぁ。

 私にとって,宮沢賢治は童話作家ではなく,どちらかというと詩人としての出会いの方がインパクトがあっただろうか。繊細な語彙感覚・・・。自己の童話集『注文の多い料理店』の自評で「この童話集の一列はじつに作者の心象スケッチの一部である。それは少年少女期の終わり頃からアドレッセンス中葉に対する一つの文学としての形式を取っている。」といっている。「序」の中の「あなた」の定義も行っている。賢治の言う「あなた」や「あなた方」・・人生の中の時系列のどの部分の「あなた」なのかという言及である。

「これは田園の新鮮な産物である。我等は田園の風と光の中からつややかな果実や青い蔬菜と一緒にこれらの心象スケッチを世間に提供するものである・・。」その提供されるのは「あなた」。・・そう,立場をかえた「わたし」。

◆呼称・・
あなた・あなた方・・思うこと綴ろうと思ったけど・・時間がなくなっちゃったのでまたね。(笑)
posted by とし at 06:19| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ■sham reviewer | 更新情報をチェックする
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